「フリーズアカウント」

展開されてく夢の世界 バイアスのかかる謀る光景
改変事項は嵩むばかり 状況は悪くなるばかりだ

後悔していた約束一つ 現状今なら届くはずと
あの場所に取り落とした 大切な笑顔がまた見たくて

異常なまでに膨れていくサイレン 赤いサイレン 同時
あの日のことを思い出す 心の傷を抉って 途端
駅前のモニターが何かをしきり喚いて そして
探し求めてた姿を見つけた

嫌な予感がしてすぐさま手を取った いつかぶりの温かい記憶
困惑の表情 遅れた状況理解 頭にそっと片手を置いて
彼の見た夢が実現する場所は危険だらけで息もつけなくて
またどこか近く ざわめきが聞こえた エスカレートしてく夢の内容

目を塞ぎたくなるような惨事も 気づかないうちに全てが戻る
彼の手の平の上の世界は いともたやすく捻じ曲がって

崩壊していく彼の世界 最大規模での悪夢再生
引き金を引いた彼女の希望をすでに通り越して
それでも素敵な夢の世界 不可能事項もすべて消えて
現実で消えた自分も ここでは立っていられるから

大雨の中 あの歩道橋 プレゼントを買って急ぐ
踏み出した足 下り階段 滑る靴音が響いて
こんな天気で待たせているあの子の元にいかないと
暗くよどんだ意識の中でサイレンの音だけ届いた

ふと気づいた時は 辺りは火の海で 遠くのビルは煙を上げた
正面の爆発 遅れた状況理解 なんとか彼女のことかばって
転がった身体 ぼやけた意識の中 熱は身体を貫き通す
もうダメか、なんて 弱音をこぼすけど約束はまだ果たしてなくて

気持ち悪い違和感を感じた 背中にまるで痛みはなくて
今まで目を逸らし続けていた 事実がそこに待っていた 

なんとなくは気づいていた 無傷のままそこに立って
燃え盛る火の海さえも 傷一つつけられない
約束したペンダントを 気を失った君の手に
キミも夢の作り物で これは自己満足だけど
置き去りにした心残りを納得させて 言葉を置いた

なぜか自分だけが逸脱した存在 意識共有をしたアカウント
さあ 始めようか なんでも叶う世界 構築者はすでに狂って
不自然な原理 悪夢の確率は看過できない数値を超えて
手の加えられた人混みの中心で 誰かが笑う気配がした 

チートまがいのエラーアカウント ならば存分利用してやるさ
あの歩道橋に姿を見つけて 息を吐く 借りをさっさと返そうか

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

【歌詞】 フリーズアカウント

閲覧数:1,151

投稿日:2013/01/12 19:08:23

文字数:1,002文字

カテゴリ:歌詞

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