幾度も道は閉ざされて
どんなに足掻けど"こと"は変わらず
ただ時間だけが過ぎていく
たったひとりを置き去りにして

初めてさした一筋の光
必死に手を伸ばしてみるけれど
電球は救ってくれない
だから私は沈み続けよう

私を見捨てた世界など
触れたいとすら思わない
私を認めた世界など
存在するとは思えない
私の見つめた世界にも
干渉してきたあなたには
私の信じた世界ごと
否定してのけてしまうでしょう


ようやく黒の時は終わり
新たに白が目を潰す
立ち尽くすことを許さぬように
土を焦がして責め立てる

"お前に居場所はない"
"お前にやる餌はない"
"お前にかける情けはない"
ならば自分で立つしかなかろう?

あなたが見捨てた世界だけ
拾い集めてとっておこう
あなたが認めた世界だけ
私は暖め続けよう
あなたが見つめた世界には
誰かが笑っているでしょう
私が信じた世界では
いつもあなたは泣いているのに

少し取り乱したようです
しかし私は終わらない
終わりが終わる それまでは
終わりに追われる私だから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

自我・沈澱 〜果て〜

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投稿日:2016/11/23 02:16:17

文字数:454文字

カテゴリ:小説

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