ノートはテキストを外れ
鉛色の寄り道 汚れた手に
覚えのない火傷の痕
その一つ 二つ 三つと続いた
後の祭り 途切れてほしい
呼吸困難 事切れてもいいのに
命に容易にもう一人を押しつけても
一人ぼっちで生まれてる
今日も
はぐれてる
無人駅で幻を見送る
ずれてる
間違いは今に浮き彫りになる
あるはずのないアルバムを掻き抱く
腕に結露する記憶の気化
頭蓋の裏に○×(まるばつ)を描いては消す
願ってもないポジとネガは螺旋
策略通り 企みは生産的で
あるか否かなどは問わない
何回も同じ路地裏で同じ猫を撫で
あやすだけ 形は曖昧
愛嬌もない 甲斐性も知れた程度
半端だけが取り柄の自虐
瞼の裏に△(さんかく)のイメージがあくまでも
鉛色を掲げる 終わらない
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