リン「あ、ミク姉」
 入園すると、近くにあるベンチにミク姉とクオ君がいた。
ミク「おーっ、リンちゃんたち! お姉ちゃんたちが来るまで時間まだあるから、どっかまわろう!」
GUMI「……」
 いつもならGUMIちゃんがミクちゃんに抱き着くんだけど、今は何か考え込んでる。
リン「どうしたの?」
GUMI「3組のカップルが同時にデートするのって、トリプルデートだよね」
リン「うん、まあ」
GUMI「5組だとどうなるの?」
 5組?
リン「5組もいないと思うんだけど…」
GUMI「ミクちゃんとクオ君、リンちゃんとレン君、私とぐみやん、リンちゃんと私、レン君と私。ほら、5組だよ」
GUMIYA「ちょ、GUMIちゃん! 俺もリンちゃんとレンきゅんと…!」
GUMI「じゃあ7組…うーん、セブンスデート?」
 心配して損した。
GUMIYA「悩むねえ」
GUMI「そうだねえ」
 バカと話すとバカがうつる、とよく聞くので、この二人を空気同然に扱う事に決めた。
ミク「私、ジェットコースター乗りたいんだ」
 ぴたっ。
 GUMIちゃんとクオ君の動きが止まった。
 たぶん、私も。
GUMI「わ、私はパスかなぁ。り、リンちゃん、ソフトクリーム買いに行こう! ここらへんにコスプレレンタルショップあるんだって!」
クオ「あ、俺もついてく…」
リン「じ、じゃあ私たちは…うん…」
ミク「なんでー? クオ君、乗ろうよ~」
クオ「い、いや…俺、なんか今日ダルくてさ」
ミク「なのに来てくれたんだ…あ、乗れば治るかもよ! 行こう!」
GUMIYA「リンちゃん、レンきゅんはもらった」
レン「は、あの、ちょ、離せッ」
 GUMIYA君がレンをお姫様抱っこする。
GUMI「あー、いいね! ね、リンちゃん」
リン「え?」
 体が持ち上がる。え? え? もしかして空飛んでるとかじゃないよね?
GUMI「ぶぶーっ。正解は、私が姫抱きしてるでしたぁ」
リン「えっ、ちょっ、おろして…!」
GUMI「軽いねリンちゃん! このままお店にちょっこー! じゃあね! 私たち向こうにいるから、乗り終わったら来てね!」
 …一応ありがとう、GUMIちゃん。おかげでジェットコースターに乗らなきゃいけないところだったよ。



 しばらくして、4人が戻ってきた。
クオ「…GUMIちゃんリンちゃん、ひどいじゃないかぁ…」
GUMI「何の事? あ、ソフトクリーム買ってきたら?」
クオ「ソフトクリームだけじゃこの気持ち悪さは…うぷっ」
ミク「ちょ、クオ君大丈夫? 私買ってくるから!」
レン「だwwwwwwっwwwwwせwwwwwえwwww」
GUMI「それは聞き捨てならないねッ! だいたいねえ、あんなの人間の乗り物じゃないッ!なんの用途があって作ったんだよッ! 説明してみろお!」
 そこまで苦手だからってムキにならなくても。
GUMI「リンちゃんをバカにしてるのと同じだぞッ」
レン「……」
 いやなんでそこで黙るかなあ。
GUMI「よし、私の勝ち!」
 勝負なのか。分からなかった。
ミク「クオ君、ネギソフトあったよー!」
クオ「ありがとミクちゃん」
 ネギソフトなんて売ってるんだ…さすがVOC@LAND。そのうち、マグロソフトとか出てくるんだろうなあ。
ミク「ああ、マグロのソフトクリームはなかったけどチョコはあったよ」
 なぜ。
Lily「よかった、ここにいたんだ」
リュウト「探ちまちた」
がくぽ「ルカ殿! ルカ殿は…!」
 インタネも来たみたいだ。
 がっくんのテンションが異常すぎてちょっとひいた。
リン「そういや、ミク姉たちルカさん達と来なかったんだ?」
ミク「お姉ちゃんたちが、お二人の邪魔しちゃ悪いわねって、一本電車遅らせてくれたの」
 一本遅らせたら、大体20分待たなきゃいけないのに…
 MEIKO姉、優しいもんな。たぶん、クオ君が二人っきりになりたいオーラを出していたからなんだろうけど。
がくぽ「ううぅ…ルカ殿…」
MIZKI「邪魔だ、どけ」
 へにゃっと頽れたがっくんの背をふみ、MIZKIさんの登場! ぱちぱち。
GUMI「おー! MIZKIちゃん! ひっさしっぶりぃ」
MIZKI「お主は相変わらず軽いな」
GUMI「えー、そうかなぁ」
勇馬「MIZKI、お前がかたすぎる」
MIZKI「私は普通だ」
勇馬「普通な野郎はこうやって誰かを踏みつけたりしない」
 勇馬さんが踏まれているがっくんを指差す。
MIZKI「テレビとやらで観たぞ」
勇馬「どういう番組だ」
MIZKI「着物を着た者が…うぅ…古い感じの人情物だったな。あの時代になぜ撮影器具があったのかが不思議だ」
勇馬「とりあえず神威を離してやれ」
 しぶしぶとMIZKIさんががっくんから足を離す。
がくぽ「うう…ルカ殿…」
GUMI「お兄ちゃん、来たよ」
がくぽ「どこでござるか!?」
 GUMIちゃんの言葉に反応して跳ね起き、あたりをきょろきょろと見回す。
GUMI「嘘だよん」
MIZKI「お主やはり軽すぎる。新しい衣装も見たぞ? なんだあのけしからんものは! 胸を出して、男をあおりたいのか!」
テト「えーだれだれ、誰のコト?」
 三十路の人がやってきました。挨拶もなしに。
 ってことはあの二人もいるんだな。
ハク「わ…私の事じゃないですよね」
MIZKI「ああ、お前じゃない。この緑頭の娘の事だ。ただお前も、音楽遊具の衣装、さいばーだいぶと水着! あれはやらしすぎるのではないか!? 良い年頃をした乙女がこんな恰好をしてはいけないのではないだろうかっ」
ネル「あ…」
 ネルがレンに気付いて、頬を赤く染める。可愛いのが気に食わない。
レン「ネル、いつも下にはいてるやつどうしたんだ?」
ネル「ええ…っと、そのっ、洗濯してまだ乾いてなかったからでっ、別にこんなミニスカ履いてきたかったわけじゃないしっ、レンがいるからどうしても来たかったとかでもないしっだ…だから、ここに来たのはただ懐かしいなって思っただけで…っ」
テト「でもさぁ、MIZKIも着物短くない?」
 いい具合にテトさんが言ってくれた。ナイス。おかげでネルのツンデレ台詞を全部聞く羽目にはならなかった。
MIZKI「これは必要がある時しか着ない」
テト「今は必要あるの?」
MIZKI「勇馬が着るから、おそろいでと思ったのだが」
テト「白めの着物にしとけば、脅かす方もお化けと間違えて避けちゃうかもね」
MIZKI「それは名案だな。重音、着るか?」
テト「やめとくお」
リュウト「遅いね、お姉ちゃんたち」
Lily「だね」



結局MEIKO姉たちは、三十分後に来た。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

VOC@LANDに行きましょう!2 ~合流まで

はい、やっと合流させました。
AHSを抜いたとはいえこれだけの人数書くのは疲れるなあ…

ジェットコースターは本気で人間が乗るためのものではないと思うのです!! 個人的な考えですが、絶対そうだと思うのです!!! 私が小心者なせいでもありますが…

勇馬にするか66にするか迷ったけど勇馬にしました。。
66は単体の方がかっこいいような気がします←

タグに何をつけたらいいのか分からないのでとりあえず何もつけません

閲覧数:297

投稿日:2011/10/24 17:41:05

文字数:2,748文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • 紅華116@たまに活動。

    時間無いから短めのコメントだよ!!失礼!!!

    ミズキかわいい!
    そして私もリンちゃんを姫抱きしたい←
    がっくんはかわいそーですww

    2011/10/25 22:07:22

    • 絢那@受験ですのであんまいない

      絢那@受験ですのであんまいない

      短くても紅華からコメが来てるだけで嬉しい^^

      MIZKI初めて見た時一目ぼれしましt((
      じゃあ私はリンを姫抱きした紅華を姫抱きする!!←
      がっくんは兄さんと並んでかわいそうキャラをやってもらってr((やめれぃ

      2011/10/26 20:09:56

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