弾け散った シャボン玉
粒になって 飛んでいく
儚かった その命
思い知って 下を向く

全て去った 空間は
黒くなって 白くなる
混ざり合った スペクトル
重くなって 浮かびだす



廃れ
綻び
解(ほど)けたら
埋めていた
気持ちは
新た
生む


追った
昔の
淡記憶
再びと
願った
刹那
また


思い出は哀しみと共に
積み上げて崩してまた積む
不規則な煉瓦は脆くて
孤城には遠いがれき山

朽ちた土育った小花を
もぎ取って刎(ちぎ)ってストレス
落ちていく花弁(はなびら)を見つめて
淡白の僕は何思う?



砕け散った 旧世界
砂になって 舞い昇る
小さかった その名残
見えなくって 諦めた

いつか行った 背景は
遠くなって 近くなる
溶けていった 色彩を
追いに追って 追いかけて


時は
流れて
消えた分
繕おうと
無駄に力
使い果て
疲れる
だけで

今は
何もが
錆び付いた
錫鍍金(ブリキ)仕掛
軋む音は
美しく
耳管を
駆ける


思い出は寂しさと共に
紡ぎ上げほぐしては紡ぐ
理想など無いとは知りつつ
意味もなく探すがれき山

認めない煉瓦を切り捨て
美化された物だけ残して
走馬灯流れた軌跡は
淡白の僕を染めていく



剥がれていった
水と空気を
拾い集めて
重ね重ねて
青色による
コントラストを
白い空虚に
貼り付けていく

バラバラになった
パズルのピースを
絵柄を無視して
自由に並べる
ルールに背いた
予想も出来ない
新たな何かが
生まれる気がして

海と陸を混ぜて
夜と昼を混ぜて
悪と善を混ぜて
黒と白を混ぜて
何もかもを混ぜた
意義はどこもなくて
できた物は全て
何か意味を持った?

気付けば前と同じ
リピートされた明日
そういうループ抜けて
未知なる道へ進む
そこには何もないが
あるのは過去と未来
求めるものはないが
あるのは過去と未来



忘れた
言の葉と
喜怒哀楽
取り戻そうと
有意義なもの
使い果たし
何もかも
失う

だけれど
他人にも
同じことが
出来ると知って
今までの僕
そのでしゃばり
無駄と知り
嘆いた


思い出は虚ろさと共に
並べ立て倒して並べる
繰り返すことでの成立
解らずに崩すがれき山

何の為にここまで来たのか
造るのが結局崩壊
いつか見た堕ちる星を見て
淡白の僕は何思う?



明日にはもう
0へと還るから

今日までのこと
忘れていて欲しい

明日にはもう
また進み出すから

今日までのこと
覚えていて欲しい

それでいて
僕は

何もせず
消える

感情も
全て

彼方へと
消える


Ah……

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

再→

ついに1000文字達成!!

「崩壊」の続編です。「再構築→再崩壊」という流れになってます。

閲覧数:41

投稿日:2011/06/08 20:03:17

文字数:1,119文字

カテゴリ:歌詞

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