こないだ学校で習った 
9x9の唱え方よりも
放課後にぎりしめた小遣いで 
消しゴム何個買えるのだとか 

大好きなキャラクターの
カードをコンプリするのに
どれだけのお菓子を買って
友達とトレードしようかとか

ぼくらはたくさんの
他愛も無いガラクタに
ずっとずっとかこまれて
幸せだったのに

いつのまにか本物っていう
現実(モノ)に夢を見ることを
忘れてしまった

あの日ひろった ガラスのかけら
すかしてみあげた青い空
幾重にもきらめく陽の光が
どんなものよりきれいだった
どんなものよりホンモノだった


むかしの偉い人が書いた
それはすごい交響曲(シンフォニー)も
教室の中で勉強だとかいって
聞かせられたらただの子守唄

スケートはいたアイドルも
妖しい男装の麗人も
大人はわかってくれないけど
それが世界の全てみたいだった

ぼくらはたくさんの
意味も無いガラクタに
もっともっとかこまれて
夢見ていたかった

だけど今は本物っていう
現実(モノ)に夢のかけらを
さらわれてしまった

あの日初めて 聴いたあの曲
街で流れてた 流行(はやり)歌
ありふれた言葉の繰り返し(リフレイン)でも
どんな曲よりすてきだった
どんな曲よりホンモノだった

どんなに大きなダイヤより
どんなに豪華な舞台より
それがぼくらのホンモノだった
大人はわかってくれなくても
ぴかぴか光る
イチバンだった



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

ホンモノ?

ノスタルジーではありますが。

閲覧数:99

投稿日:2011/03/08 01:17:37

文字数:603文字

カテゴリ:歌詞

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