本心と仮面の入り混じった父の笑顔
父の肩越しから見た風景は
いつだって正しいと思わせてくれた
心からやりたいわけじゃない
でも、父さん、あなたが言うなら
やってみよう
自転車だって野球だって勉強だって
ちゃんと出来たよ
心からやりたいわけじゃない
でも、それなりに楽しかったのさ

父の無邪気そうな笑顔
消えたのは中学に入った頃
お前の2本の足で歩いて行けと
優しく告げられた
そして、父さん、あなたは電車に乗って行った
父さんと同じ方向向いてることが
僕の正しさだったのに
僕はまだ大人じゃないんだ

口だけはカッコつける同窓の奴ら
父親が悪いのかアイツが悪いのか
反抗期と自立の季節
口を追いかけ背伸び
それが板についてくる
間違った敵と戦うことで
自分の足で歩くことを覚える
そんな奴ら

押し付けもしない父は敵じゃない
僕は身近な敵を失った
対峙し戦うべき敵はいなかった
歩くことを覚えられなかった
自分が正しいと思えなかった
クラスの奴ら、世間の価値観
それぞれに父を見た
自分に正しさを見せてくれると思った
僕は全てに父さんを見てしまう
それはお互いに否定しあってる
そんな世界は辛いんだ
父さん、あなたは若い僕だけの敵でいて欲しかった
超える前に去って欲しくなかった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • オリジナルライセンス

優しい父さんはいらなかった

反抗期がなく甘ちゃんの息子が自分の生きたいようにできてないのを父親のせいにする歌詞です。そもそも、自分の生きたい具体的な目標が定められない悲しい人がモデルです。

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投稿日:2019/09/15 02:02:54

文字数:540文字

カテゴリ:歌詞

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