棘を抱く


最初から間違っていた
ことに気付かず過ごしてた
不安ばかりを口にして
周りを窺って生きていた

得た筈のわずかなプライドは
いつだって空回りし続けて
要らないものなんてなかったけど
踏み込むのが怖くて
いつだって

満たして、満たして。
震えることばは
何一つ正解(こたえ)を伝えはしないけど
そうして、あいして。
だけど甘い蜜はいらない
目を開いて、
ひとりで。


雨はやがて止むだろう
霧はいつか晴れるだろう
理想とはまだ遠いけど
歩き出せる気はしてる

積み重ねた経験の中から
都合のいいものだけ取り出して
つぎはぎの感傷に浸るのは
気持ちいい だけど
後味が悪いんだ

痛いよ、痛いよ。
叫んだことばが
いくつもの選択を消し去ってしまう
それでも、居たいよ。
だから抱きしめたい
棘だらけの、
想いを。


抱えた怒りと、焦りと、
何か得体の知れないものが
苛つき、戸惑い、吐き出す
濁った泥のような

そうか、これが隠してた本音か


満たして、満たして。
暴いたことばは
綺麗なものから踏み潰すけれど
そこから、あいして。
その指で触れて欲しい
歪な この
いのちを。

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棘を抱く

「棘を抱く」の歌詞。

閲覧数:367

投稿日:2014/08/21 21:23:57

文字数:498文字

カテゴリ:歌詞

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