ありもしない手から伸びていく血脈を見た
目玉もないのに確かに見えていた
風と水と土 それから火になって
今更わかったような事を言う 誰も彼も

とうにとろけたコンポート 異星のシロップをかけて
きっとお腹壊すから水で3錠流し込む
飾ったナイフ 軒下の巣に投げた
見たくない君達を尻目に 養蜂家が本懐を遂げている

どこへ行こうと君が救われない
終わる神話 続けるには死ぬしかないなんて
伝説にもなれない牙
可愛いね わかってあげよう 僕だけは

そうやって見下しても君は僕を奉る


人の営みはずいぶん小さく見えて
すべての中にある僕はいつも蠢く
壺は作られ今日も壊される
やめて まるで僕が望んでるように言うのは

棘を刺した爪の横 血が宇宙を痺れさせる
打ち損ねて折れた骨 これで何もかもお終い
硬い皮と柔い身を召し上がれ
ネムノキは13階へ伸びてゆく 君の身長を追い越して

地下に埋められた そのまま朽ちていくはずの種
茎は枝から幹となる
花をつけて踊り 葉を揺らして歌う
ただ静かにそこにあった 僕の歌

そうやって見下ろしても君は僕を撫でさする


バカバカしい ふしだらな服を着て
いつまでも踊っているものだと思った
清らな声と天からの贈り物
どうだ今の僕らは 君を救うために在る

どこへ行こうと君は救われない
続く神話 神の血を受けていつまでも生きて
その牙が新たな傷を作る
可愛いね わかってあげよう 僕だけは
どこにも行けない僕が手を伸ばす
語り継がれ やがて廃れ目玉が冷えるまで
僕はずっとここに眠る
可愛いね わかってあげよう 僕にすがる君のこと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

神なる歌

VOCALOID欲しい

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投稿日:2023/09/13 00:22:00

文字数:686文字

カテゴリ:歌詞

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