手を伸ばし 求めても
離れていく 温もり
いつも残されるのは
見せかけの温もりで
僕に残るのは虚無だけで
追いかけても
追いかけても
追いつくことはなくて
僕は いつも石に躓いて
転んでは また追いかけて
ただ 本当の温もりが
ほしかっただけなのに
ただ それだけなのに
どうして…(くれないの?)
悲しくて 泣こうとしても
今日も 涙は出なくて
その悲しみは 消化されず
段々 僕はロボットとして
造り上げられている
違うんだ
違うんだと叫んでも
誰も聞く耳を持ってくれない
声が枯れても 叫んで
それでも認めてもらえなくて
また叫ぶ
僕は ちゃんと感情を持つ
人間として生まれたのに
もう 感情はなくなってきて
どうして…(なくなるの?)
今夜も 独りぼっち
目の前の三つ目の灯りが
僕を包み込む
ほら 後ろから
二つ目の黄色の灯りが
僕に近づいてくる
そうだね そのまま
包まれて逝っても
いいのかもしれない
そしたら
綺麗で赤色な温もりに
包まれて逝けるよ
ほら もうすぐそこにあるよ
逃げ道[あかり]が
ほら
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