歯車は回るまわる カラクリ回る
羽ばたく翼は金属で
光る瞳はガラス玉
空に憧れた独りの青年
機械仕掛けの青い鳥
カッチンカッチン生み出した
機械仕掛けの青い鳥
シャラシャラ羽音響かせて
青い大空 飛び出した
青い鳥と青年は
ふたり仲良く飛び回り
「世界の果てまで行けるよ」と
夢を願って生きてきた
ところがある日青年が
不治の病に侵されて
ふたりの夢は儚く消えた
機械仕掛けの青い鳥
独り駆け飛び空を舞い
薬を求めて 東へ西へ
体が錆びるのもいとわずに
機械仕掛けの青い鳥
「ハヤク、ハヤク」と
キセキ願って飛んでった
しかし神様残酷で
「世界の果てまで行けるよ」と
独りつぶやき消えてった
機械仕掛けの青い鳥
歯車外れボロボロと
錆びたカラダ引きずって
帰ってきたふたりの部屋
冷たくなった青年の
胸の鼓動は聞こえない
機械仕掛けの青い鳥
オイルの涙 ハラハラと
静かに流して泣いていた
機械仕掛けの青い鳥
冷たくなった青年の
キレイな頬にキスをして
白く輝く朝陽の中
機械仕掛けの青い鳥
「世界ノ果テマデ行ケルヨ」と
ひとつつぶやき消えてった
青い鳥と青年は
世界の果てまで行けたのか
ふたり静かに消えてった
ふたり静かに消えてった
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