壊れ始めたからくり人形に手を振って
『おやすみなさい』と『バイバイ』を

静かな夜更けの 雨中の月
雲が出ているわけでもないのに
雨は降り
雨が降っているのに
月は出て
不思議と変なおかしな夜

『旅に出るんだ』
つぶやいた君は 街中飛び回る変な子
静寂だらけの街中を 自由に屋根を飛び回る

『さぁ、おいでよ』
なんて君が言うから
ボクは君につられて街中飛び回る
羽が生えたわけでもないのに
君のようになったわけでもないのに
ボクは君のように飛び回れた

『ボク変だ』
困ったように言えば
君はクスクス笑いながら
ボクの手を握る

『何言ってるのさ』

『君はもとから変なんだよ、からくり人形?』

静かな夜更けの 雨中の月
ボクは一度でいいから
外に出て景色を見たかったんだ
だから お願いした

『壊れたっていい、外が見たい』

その願いがかなってこうなったんだと思いだす

壊れ始めたからくり人形
願いは叶えど 元には戻らない
曲を奏でることを忘れ
外の世界に出てしまった
君はもう ただの
壊れたからくり人形

月は言う
『今晩も楽しんだかい?』
『おやすみなさい』
『いつか壊れる日が来たら』
『さようなら』



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【からくり人形】

からくり人形が壊れ始めた
もう元には戻らないけど
彼は願いをかなえた

閲覧数:93

投稿日:2011/06/28 21:20:24

文字数:515文字

カテゴリ:歌詞

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