花埃舞う川沿いを 目を逸らしながら歩いた
柔らかい四月の風に 屑になった夢が散る

もしも君のことを何も知らなければ
愁いも、虚しさも知らずに済んだかな

嗚呼、瞼の裏咲う君を描いた
あの唄も今じゃ唯の紙屑だ
もう捨てて仕舞おう希望も未来も
零れて仕舞うくらいなら手離したい

儚い夢は塵のように はらはら宙を舞い落ちて逝った
花びらは水面に浮かび 頬を伝い流れていく

今も君の優しい聲が響く度に
心臓がゆっくりと締め付けられるの

嗚呼、眩しく咲う君との未来も
あの夢も疾うに捨てた筈なのに
ねぇ、どうして今も瞳が滲むの?
惜しんでいるみたいじゃんか

どうせ君は忘れて逝くのだから
僕の声も二人の思い出も
君の藍の忘れ方を教えてよ
心の破れた部分が痛むから


春を惜しむような 花の風が吹いた

嗚呼、瞼の裏咲う君を描いた
あの唄も今じゃ唯の紙屑だ
じゃあ、どうしてだろう。
心が痛いのは 捨てられないでいるのは

ずっと大事にしてきたものだから
君の藍も憂いた花びらも
馬鹿みたいに泣いたりなんてしないよ
容易く手離すことが出来たら

ライセンス

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四月の夢埃

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投稿日:2021/04/25 01:25:26

文字数:471文字

カテゴリ:歌詞

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