私は家に帰り部屋に入った。
(……。)
ベットに倒れこみ考えていた。
私は人に頼りすぎなのかな?
そういえば、自分で深く考えこむ事なんて無かった。
そういえばいつだろう。
カイトに出会い、仲良くなったのは。
何がきっかけだったのだろう。
幼い時の自分がよみがえる。
……。


「うえーん。ヒック、ヒック。」
中学の二年の時、私は泣いていた。
理由は簡単だ。
『いじめ』
私は、
『髪の色が変だ』
と言うだけでいじめにあっていた。
「どうしたんだ?」
その時に声を掛けて来てくれたのが
「元気だせよ。」
私の目の前には一人の妙に大人びた男子がいた。
「泣くなよ。どうしたんだ?」
彼は優しく相談に乗ってくれた。
「実は…。」
この時も自分では努力せず、人に頼っていた。
「気にするなよ。」
「えっ?」
「それはお前にしかない
『誇るべきもの』
じゃないか。
俺も皆とは髪の色は違うけど皆とは仲良くやっている。
お前は…。」
彼の言葉が止まった。
「名前…、何て言うんだ?」
「ミク。」
「えっ。」
「初音ミク!!」
私は彼に大声で言った。
彼は笑いながら
「元気あるじゃん。」
彼は微笑むと
「俺はカイトだ。」
名前を教えてくれた。
「さっきの続きだが、
それはお前が自分の殻に閉じこもっているから、
皆とは仲良くできないんじゃないか?」
「そっ、それは…。」
その通りだった。
いつも一人で本を読み
人との関わりを断っていた
「その自分の殻をぶち破ってでないと、
このまんまだぞ。」
カイトは少し怒った様に言った。
「でも、まぁ今からそうしろと言っても出来ないだろうから、
なにかあったら俺のところに来い。
俺は二年三組だからな!!」
そういうとカイトは頬を赤らめさせて
走って行った。


それからは卒業するまでカイトにはお世話になった。
たくさん辛い事があったけど
それと同じくらい
カイトと買い物に行ったりなど
楽しい事もたくさんあった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【3話】恋

ミクとカイトとの衝撃(?)の出会いを書いてみました。

閲覧数:126

投稿日:2008/11/11 00:19:11

文字数:823文字

カテゴリ:小説

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