これまでの高く潜んだ曇る声はなんだろう
味気のない汗に混じり切ったことにしよう
「なんてね、そんな容易いわけないか。」
燦々たる後ろ姿を見てきたせいかな
自分に似つかわしくない言葉を
心臓の隙間から引っ張り出していた
君にあげるつもりなはずだったんだ
それに釣り合わないみたいに消え去る
抱く感情へ対する僕自身の興味
「本当は想い合ってたよね」なんて
もう見向きもしないその背に問いかけても
僕らたぶんもう違う始まりを見てたんだ
どんなに理由を探したって
この手が届きやしないこと
「それじゃあね。」
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