水のない砂漠で 井戸を探していた
君に導かれて ここまでやってきたんだ
お別れをしてから どれくらいだろうね?
不確かな景色しか もう標(しるべ)はないけど
こぼれたアルマスの涙の欠片が 君の足跡を示してくれたよ
ここにいるよ 見えているよ
地平線に君が点す灯(ひ)が
会いに行くよ 今 砂をかき分けて
その光に向かって 歩き出せ
振り仰ぐ宇宙(そら)には 星が溢れていた
あのどれか一つに 咲く花を求めていた
身体でも捨てなきゃ 届くはずもなくて
喚いて 力尽きて 今じゃ立派な迷子
私が叫んだのと同じタイミングで 君からも届いたSOS
ここにいるよ 会いに来たよ
君の声もちゃんと届いたよ
もうすぐだよ さあ 足を踏みしめて
その光に向かって 真っ直ぐに
何度もひっくり返した 砂時計の砂が吹き消した地図
だけど たとえ目には見えなくても 大切なものは無くなりはしないから
“Polaris” 矢来の先 震える真北の星を人はこう言う
君は最小限の振れ幅で この空を回る星
ここにいるよ 生きているよ
不器用な君と同じように
揺らぎながら でも 回り続けてる
その光に向かって 応えたんだ
聞いているよ 聞いているよ
君が精一杯呼ぶ声を
くれたものは そう 一杯のまごころ
さあ歩いて行こう 花束をお返しに
待っていてよ 会いに行くよ
君の星を道標にして
聞いてくれる? 君に ひとつだけ言いたいことがあるんだ
“助けてくれて ありがとう” そう一言だけ伝えたいんだ
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