なぁロビン 誰もが歌っていた
なぁロビン 疚しさもないまま
じゃあ誰が殺したんだ?


一頻り 喧噪 愁傷 ぽっかり空いた心臓
何から始まったかなんて まして誰の責任かなんて
そんなことは全てどうでもいいのです
ただあなたが生きていた過去[こと]と 宝物を失った現実[こと]を
抱えていけるほど強くはないだけなんだ

咲いた花と眠るあなた 色褪せる回想譚
ああ そのままペールで覆ってしまえたなら
どれほど楽なのでしょう

なあ 誰が殺したんだ 蠅と魚が織り成す検閲
灰が燻り甲虫が縫うまで きっとまだあなたはいるんでしょう
誰が殺したんだ 耳打ちで教えてくれよ ロビン
梟も空想 鳩も泣くなと 甘言すらも訝しんでいる


忘れらんないよ一層 食ってかかった以上
ただ薨去を暗示しているとか 寄生木が貫いたかなんて
根拠ばかりがあれば美しいですか
それが小さく冷えた躯の 今も彷徨い続ける両手の
ここにある意味を取り戻してくれますか

眠らない有明月 風に揺れる広葉樹
幽かに香る花の名を思い出せないまま
寝返った王様なんて殊更 鶸に絆され 「もういいや」
なあ 水が腐っちまったと魚が喚く
溶けだした 屑と恐々

なあ 誰が殺したんだ 深山鴉が持ち出した聖書
咎めるべきは 裁かれるのは 誰なんだ
なあ そんなわけがないさ 水面に映る醜い雀
もうやめにしようか


なあ 誰が殺したんだ 鳶と雲雀が覆い隠す終焉
讃美歌が降る 鐘が鳴り響く
どうしたら赦されるのでしょう
誰か殺してくれ 鶫がただ泣き叫んだ終始
梟は空想 鷽も抱く その疑念にただ灼かれていく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ロビン Lylic

ロビン の歌詞です。

閲覧数:41

投稿日:2023/04/17 22:14:13

文字数:679文字

カテゴリ:歌詞

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