その瞳が わたしを見なくても
いつもあなたに笑っていたい
あなたが笑いかけてくれたとき
きっと わたしは始まったから
冷たい夜に見た夢は
陽だまりのように あたたかくて
目覚めたあとにも 手を伸ばしていた
もう届かないと知りながら
ただ祈る 今はただ、祈っている
あなたの笑顔が翳らぬように
わたしは 心は いつしか壊れても
かまわない 何も望まない
空の青さに焦がれるように
籠の中から あなたを見ていた
あなたのそばに わたしの居場所は
きっと無いこと わかっていたから
暗がりで ひとり見た夢は
泣きたくなるほど やさしくて
失くしたあとにも 縋り続けた
もう戻らないと知りながら
わたしに光を灯してくれた
あなたのために生きられたなら
この手が この身が どれほど穢れても
迷わない 何も厭わない
夕暮れの陽が燃え尽きるまでは
いつも通りに笑っていたい
罪深いわたしを切り捨ててゆく
優しいあなたが 傷つかぬように
ただ祈る 今もただ、祈っている
あなたが明日も笑えるように
あなたの行く先に光があるように
幸せでいてくれるように
……そこに、わたしもいられたなら と
疼き続ける願いを 呑みこんで
終わりを告げる夜の手を取って
暗がりの底へ沈みゆく
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