英雄の是正



雲仙かかった灰の降る偶像
遠ざかる虚像と事実を見舞え 産んだ膿んだ 妄想の果て 今は語らぬ信天翁(アホウドリ)

天地の是正 喘ぎ仰いだ空 紫煙の演舞飛び交う蚕の渦
掻いた 欠いた 断片を舐め物語を綴る
そうさそうさ

優劣の淘汰と劣情は
感じたままに矛を降ろせ
順番に流れる羨望は もう祓えない


英雄よ 勝鬨を吠えろ
一瞥された運命に拍車をかけて
天と地が隔離されたこの世は
間違え方を間違えたんだ

英雄よ 静かに眠れ
次の世が手招きをしてたんだ
鼓動の在るがまま 命を手放せられたなら
回廊の牢獄 その奥で せせら嗤って




歴史の書物 断片の記憶 虚偽と
蜜に塗れたアリアーデ
讃美歌めいた破滅の唄 オーロラの海

腕を掴む悪魔 何も出来ない己を恥じろ
警報前夜 捧げた心臓に 名を付けた


英雄よ 啼き狂え
天使の声は遥か彼方
終焉の足音が すぐそこまで 近づいているぞ

永遠を 求めたって
そこに群がるのは 逆さまの想いで
花が咲いた 君は綺麗で 抱き締めて 名を落とす
その矛は 命喰らいて 願いを叶えるだろう





信じた道は 彼方先で


冷たい枷と 鉄格子の世界


横たわる 花は枯れて

なんでなんで せせら嗤って





英雄よ 狂い狂って
命の限り 放って 咲いた花は 風に飛んで
これでいいんだって 止まって

終焉を 希って
歴史の窓は 壊れて 小鳥が鳴いて 飛んだ
太陽に焼かれる身を せせら嗤って



頁の端を 折り曲げて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

英雄の是正

かつて国を守った英雄
その様は今はかつて。

閲覧数:32

投稿日:2017/03/16 16:57:13

文字数:648文字

カテゴリ:歌詞

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