火傷
真夏日の二十日(はつか)
黒い人混み かき分ける
力も無く立ち尽くし
沢山の花々を置きました

未知なる場所であろうとも
読めるようにと願って
手紙は顔の横に置いたのです
届いたでしょうか

もしも貴方が生きていたら
私になんと言っただろうか
峠を越え 鉄塔の側
ああ貴方は目を覚まさない…

ああすればよかったのだと
後悔という波から
私を救おうとして
でも手届かぬ故 無念だろう

信じていてくれるでしょうか
私が貴方をこんなに
愛していたことをただ
それだけ
それだけでいいのです

「涙一つ流さなかった。」と
歯痒さに母が嘆く
泣かないと決めた心が
どれほど痛んだことか
分かるまい

もしも貴方が生きていたら
私になんと言っただろう
峠を越え 鉄塔の側
ああ貴方は目を覚まさない…

貴方に約束しました
リラと蘭の花咲かせ
その無き目に映すことを
どんなに時間(とき)が流れようとも

-ではボタンを押してください。-
しっかり立っていた彼女も
"嫌だ"と泣き崩れ落ち
私は肌に爪を立てました

あれから数日が経って
彼女は私に言いました
「『花嫁姿を見るまで俺は死ねん。』
そう言っていたのに…。」

もしも貴方が生きていたら
私になんと言っただろう
峠を越え 鉄塔の側
ああ貴方は目を覚まさない…

火傷
真夏日の二十日(はつか)
黒い人混み かき分ける
力も無く立ち尽くし
沢山の花々を置きました

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

真夏日の二十日(はつか)

こうなおさん作曲(http://piapro.jp/t/Wf1r#)
応募させていただくため書きました。

メロディーに加えこの歌詞はかなり重いと思いますが、かなり思い入れがあります。

閲覧数:135

投稿日:2015/05/01 20:59:06

文字数:609文字

カテゴリ:歌詞

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