雨。聞き飽きたメロディ
濡れた背中 今日がまとわり付く
溢れたため息 心がこぼれていくような
虚ろな夜

グラスの向こうで揺らめいた
手垢にまみれた朝
いつかはたどり着いてしまう
それすら目を逸らした

夢。傷ついたメモリィ
こんな筈じゃ無いと呟いても
砕けた欠片を集めた瓦礫の山はもう
醜いだけ

琥珀の色したこの毒を
飲み干し息絶えたら
誰かが泣いてくれるかしら
片手で数え終えた

ああ、砂時計の様に
ああ、流れ落ちて
ああ、お終いには何も
ああ、残らないものならば


ガラスに映して滲ませた
涙で汚れた顔
暗闇 溶けてしまえたなら
どれだけ幸せだろう

ああ、通り雨の様に
ああ、疎まれて
ああ、最期には虹も
ああ、残せないものならば

もう 嗤いながら おさらば



(テキスト流し込み参考用)

あめききあきためろでぃ
ぬれたせなかきょおがまとわりつく
あふれたためいきこころがこぼれていくよな
うつろなよる

ぐらすのむこおでゆらめいた
てあかにまみれたあさ
いつかわたどりついてしまう
それすらめおそらした

ゆめきずついためもり
こんなはずじゃないとつぶやいても
くだけたかけらおあつめたがれきのやまわも
みにくいだけ

こはくのいろしたこのどくお
のみほしいきたえたら
だれかがないてくれるかしら
かたてでかぞえおえた

あすなどけいのよおに
あながれおちて
あおしまいにわなにも
あのこらないものならば

がらすにうつしてにじませた
なみだでよごれたかお
くらやみとけてしまえたなら
どれだけしあわせだろ

あとおりあめのよおに
あうとまれえて
あさいごおにわにじも
あのこせないものならば

もわらいながらおさらば

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

 ごめんなさい嘘です(詳細は曲ページ参照)。
 メタさんのブルースな曲を拝聴し、どうにもならない困りごとを詞にしたためました。
 曲はこちら。
http://piapro.jp/content/vv8zat2uahcaolmm


「あー、明日会社いきたくねぇ」と酒場でくだをまいてる歌です。


 ぶっちゃけすぎました。
 聴いている人を憂鬱にさせる様な、というご要望でしたので、陰にINに入る、くらーい歌詞です。
 書いてる方は暗いの大好きなのでにっこにこです。

 憂鬱な明日が来るのが怖くて、いたずらに時を重ねていく雨の夜。薄明かりの中で胃に流し込む、琥珀色の毒。そんな情景をイメージいしていただければ。
 あ、ミクは未成年(設定)ですので、中身は麦茶です。

 ラストのサビ(通り雨~)では、意識的に音数よりも文字数を減らして「溜め」を作るようにしています。歌わせ方についての作詞者の意図は、前Verに添付させていただいた、ひらがな歌詞をご参照ください。

「残らない者」「残せない者」となっていますが、意図的なもので、誤字ではありません。

 ご意見・ご感想、修正案などございましたら遠慮なくどうぞ。



 本当はサンパウロ哀歌も書こうとしたけれど、そんな余裕はこれっぽっちも無かった遅筆王こと風杜鈴音でした。では、また。

追記:音の区切りに言葉をあわせたり、若干の修正を加えてみました。ただ、ここまでくると好みの問題だったりするのも事実。
「ものならば」の替わりに「人生ならば」なんてのも良いかな、と思いましたが、直接的すぎるだろうか(9/30)

閲覧数:240

投稿日:2008/09/30 03:01:03

文字数:721文字

カテゴリ:歌詞

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  • 風杜鈴音

    風杜鈴音

    その他

     そういえばこっちでは書いてなかった。感想ありがとうございます。
     ほら、一応公共良俗とかに反しちゃダメじゃないですか、公式だし。イラストを描いてくれる方も、これは麦茶なんだと思えば気兼ねなく描けるもんだといいなあ。

    2008/09/30 03:02:55

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