記憶
それはひどく曖昧で、不確かで
正解もなければ、不正解もない
言った言っていないなど
不毛な論争をしたとしても
どちらの記憶が正しいのか
確かめる術はない
そして厄介な事に
ひとたび忘れてしまえば
誰かに昔話を聞かされたとしても
動画を見せられたとしても
それは自分とは認識できず
まるで、別人のように
誰かが書いた物語のように
感じてしまう事だろう
朝、目覚めた時
昨日までの記憶を
覚えている保証はどこにもない
久方ぶりに誰かに会う時
少し不安にかられる事がある
もし、忘れられていたら
もし、忘れていたら
知らない人になってしまうかも知れない
覚えている間に
忘れられる前に
感謝と謝罪の言葉を伝えに
会いに行こう
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