退屈なバラード


町はいつの間にか冬模様
曇天は心にまで入り込みBlue
室外機の回る住宅街を抜け
幾度も雨傘の花畑に酔う
町はまるで星の海みたいだ
だから夜の空に人が住んでいる
馬鹿なことを言う愚か者さ
そう言って世界は僕を遠ざけた

夕べの月は立ち去ってしまって
明日誰が訪ねてくるか見当も着かない
まるでくるくる回る回転木馬(メリ-ゴーラウンド)
行く先など初めから求められていない
そんな風に強がってみたところで
誰も幸せに出来ない玩具(おもちゃ)だったなら
不要品(ごみ)以外の何物でもないさ
そう言って世界は僕を遠ざけた

手持ち無沙汰な時間と仕事を
両手に抱え込んだまま立ち尽くす
雨は遠い空の向こうから薫り
僕が立ち去る瞬間を予感する
この耳を掠(かす)める都会の雑踏
鼓動は足音に比例している
立ち止まったらおしまいなのさ
そう言って世界は僕を遠ざけた

君よ、今何を思うのだろう
出来れば共感なんてしないでほしい
僕が祈ることはたった一つなんだ
それすらも意味を失うだけさ
そう言って世界は僕を遠ざけた

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*退屈なバラード

リズムシリーズ第三弾
「なんちゃってバラード」

っていうと、なんかまったりしたゆったりしたものをイメージしちゃいますが違います。
なんか↑こういう形をバラードっていうらしいです。
長いのが3連(8もしくは10行)、短い(半分)のが1連でそれぞれ最終行は同じものを配置するらしい。
で、最後の最初は「殿よ」みたいな語りかけになるそうな。
あくまでなんちゃってです。細かいことは知りません(^^;)
多分もっと細かい決まりがあるんだと思います。よくわからないけど。
真似してやってみただけです。それだけです。

閲覧数:74

投稿日:2011/01/22 17:04:57

文字数:463文字

カテゴリ:その他

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