「ねえ、ランラはこうなる事、知ってたの?」
私は、ランラにきいた。
『まあ、な』
「私、どうすればいいのかな?」
『お前は、覚えてないのか?』
ランラは、急に私にきいた。
「覚えてる?何の事を」
『お前が亜種になる前の事、リン1達と会う前のこと』
「・・・・・知らない。それ以前のことは」
『・・・・・俺は、何の為に、此処に居るんだろうな』
「分からないよ、全部、レンが見付からない理由も、ルルが居なくなった訳も。全部、わかんないよ」
『それはな、ララの所為なんだよ!!!』
ランラは、いきなり、私に怒鳴ってきた。
「何で?」
『ララが、目を背けたから、真実から目を背けたから、ルルも消え、LENも見付からないんだよ!!』
「目を背けてるって」
『俺はな、ルルの変わりに消える、そんな理由で此処に居たんだ。だが、ルルは消え、俺は何の意味も持ってない。ただ、此処に居る人形なんだ』
「知らないよ、何も知らないよ!!レンも見つかってルルが戻ってくるなら。真を受け入れるよ」
『じゃあ、今すぐ思い出せよ。』
「・・・・!」
『今すぐ思いだせっつってんだよ』
「どうやって思い出せばいいの!?私、話が急すぎて分からないよ。」
『それは・・・・・すまん、つい、かっとなっちまった』
「そうだ、ラルなら、無理矢理私のメモリーを、呼び起こせるかも」
『ラルの所に行くのか?』
「うん。だって、2人のためだもん」
『じゃあ、行こうか』
「成る程、それで、私の所に」
「はい」
「分かったわ。この装置の中に入りなさい。どんな物を見ても、後悔しないでね」
「うん、分かったよ。ラル。じゃあ、少し、行ってきます」
「ええ、いてらっしゃい」
「あの子は、良い子過ぎるのよ」
『ラル』
「良い子過ぎて、汚れを知らないの」
『確かに、ララに汚れ仕事は、勤まらないな』
「でしょ。だから、ララには、少しは、汚れを知って欲しいの。それが、ララの為だから」
『・・・・』
「後は、無事にあの子が帰ってくるのを待つだけよ」
「んんん・・・・・?」
「ララ、無事に、終わったのね」
「うん、全部、思い出したし、全部知ったの。ちゃんと」
「そう、で、ルル。お帰りなさい」
ラルが呼びかけると。物陰から、ルルが出てきた。
「!!。いつから分かってた」
「最初から」
「ルル!!!お帰り!」
「・・・・ただいま。でも、なんで、僕なんかを」
「ルルも、レンも、ランラも、全員。大切な家族だもん。ね、ランラ、レン」
『ちょっと待て、今、レンっていったか?』
「うん、レン。其処に居るんでしょ?隠れたがるとこって、ルルとそっくりだね」
「あはははは、気づかれてたか。久しぶり。リン」
そう、其処には、私がずっと探していたレンがいたの。
「だって、私、これでも洞察力高いもん」
「まあ、これで、一件落着。かな」
ラルが言った。その言葉に、私は満面の笑みで
「うん!!」
て言ったんだ。
これで、私のレンを探すお話はお終い。でも、みんなとの日々は、始まりだったんだ。
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