霊は 宵に そして歌う
身も心も捨て去って
白い 脆い 浮遊霊
卯の花のように儚き君

語り出したのは 生前の事
「実は 人間 だったんだ」
溢れ出してる その落涙に
触れられぬ 事はもう 理解ってる
息をしてる 地を這いでる
それだけで「生きた」と言えるのか?
影なき徒歩 回る街見て
「此処で 生きて いたんだよね?」

殺す身体 隠した証
日々増えてた傷と痣の痕
誰も知らぬ浮遊霊は

「貴方だけ そばに居てくれる?」

濁す心 透けた身体
「貴方は、此処に来ないで。
此処は望みの場所じゃない。」
なんで涙だけ透けないの?
「生きたい生きたい。もう1度だけ。
泣いてる私を抱きしめて?」
願うばかり 悲しいな
星屑も無い空を見る

見つめ出したのは 精霊の事
暗い夜空に映える青
瑠璃色の雨 霊の身体に
溶けていく事はもう 叶わない
『生きる』『死ぬ』も『嫌い』『好き』も
刹那的出来事 それなのに
一瞬だけ 夢を見ていた
「私が死んだらどうなるの?」と

ねぇ何この身体
こんなの望んでないよ
ねぇ何故まだ私生きてるの?
殺してよ!

「助けてよ。」

死んでも残っているものは
苦しみと傷と痣の痕
誰も視ない浮遊霊に

「私だけ そばに居てあげる」

透ける身体 繋ぐ手と手
「貴方は、私の光。
私がそばで助けるよ。」
なんで泣きそうな顔するの?
霊と 僕は そして歩む
明日を 今を 掴む為
僕は君の光になる
泣きそうなその顔晴らしたい

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

幽霊の花 歌詞

閲覧数:83

投稿日:2024/05/05 00:08:11

文字数:625文字

カテゴリ:歌詞

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