とってもグロテスクなんで苦手な方はやめておいたほうがいいですよ♪
「ただいまー」
夜になり仕事を終えたマスターの声を聞き、急いで玄関に向かう。
「マスターお・・・・・・。」
おかえりと言いたかった。
けれどその言葉は声にならず、僕の中をぐるぐるまわる。
「笹原さん、この子が私の家族のレンです。レン、彼は私の上司の笠原和さん。
今日は食事を一緒にとることにしたの。もう作っちゃった?」
どうぞと幸せそうな笑顔を浮かべながら笹原和に言うマスター。
僕が今までに見たことの無い表情。
僕は呆然と玄関に立ち尽くす。
その間にマスターは笹原和をリビングへ案内し、僕の元へ戻ってきた。
「レン大丈夫?」
心配そうに言うマスターに何でもないよと言う。
するとマスターは良かったぁ、と気の抜けたような声を出し、続けた。
「今日は彼の好きな麻婆豆腐にしようと思うんだけど、それでいいかな?」
僕は何でもいいと冷たく言い放ち、廊下にマスターを残して自分の部屋へ戻る。
後ろからマスターが心配そうに僕の名を口にしたのが聞こえたが無視をした。
マスターに聞きたいコトや言いたいコトがたくさんありすぎる。
けれど一番聞きたいのは笹原和は本当にただの上司なのか。
マスターの笹原和を見る目は友達や上司に向けるものとも家族に向けるものとも
違う。
明らかに異性として意識しているような目。
見たことのない目。
見たことのない表情。
それは僕のキモチを揺さぶり、狂わせようとする。
マスターに一言声をかけてから家を出る。
行く宛も無く街を彷徨い歩いていたら周りに民家のない殺風景な公園で酔っ払っ
た高校生位の二人組にぶつかられた。
けれど気にせずそのまま行こうとすると声をかけられる。
「おい。ぶつかってきといて無視はねぇだろう?なぁ、坊やぁ?」
「謝罪しろや」
今は他人に構っていられるような状況じゃない。
僕のココロが狂いそう。
もし狂ってしまったらきっと笹原和を殺めてしまうだろう。
どうせ僕はアンドロイド。
罪に問われたって故障だとみなされて会社側の問題になるだけ。
「今僕は忙しい。あんたらに構ってやる時間なんてないよ。」
そう言って去ろうとしたその時、片方が殴りかかってきた。
僕はヒョイと交わし、ソイツの右目目掛けて手を伸ばす。
そしてそのまま指を突っ込む。
「うわああぁあぁああぁあっっっ!!!!!」
高らかに叫んだ相方を見て逃げ出したもう一人。
僕はそれを横目に見ただけで追いかけはしない。
それよりも目の前の男だ。
意識を男に戻した僕はその指で確かに眼球を握り、ぶちりと引きちぎった。
「ぎゃあああぁあぁああぁぁぁあああっ!」
そして引きちぎったソレをぐしゃりと握り潰す。
右目を失った男は逃げようとするが腰が抜けて動けていない。
歪につり上がる僕の口元。
そして今度は左目に手を伸ばし、右手と同じことをする。
それでも意識を手放さない男は光を失い恐怖に怯えていた。
意識を手放してしまうほうが楽なはずなのに。
「あなたが悪いんだ。僕の機嫌を損ねたあなたが。これは当然の報い。」
言い放ち、上着のポケットに隠していたナイフを取り出す。
そして男の両足のアキレス腱を断ち切る。
男はそこでようやく意識を手放した。
それから僕は男の腹を切り開いて中の臓器を全て取り出し、地面に並べていく。
赤黒い臓器は暗闇に紛れる。
臓器を失いペチャンコになった男の胴体。
手足と首も切断し、手足は各関節ごとにで切断する。
首は頭を切り開いて脳を取り出し、臓器の横に並べる。
それを終えると立ち上がり、ナイフをしまう。
全身を返り血で染めたまま家へ向かって歩き出す。
「もぅ・・・・・・いいゃ・・・・・・。」
暗い夜道を歩きながら呟く。
このまま“家族”でいるぐらいなら僕の手であなたを傷つけ殺めたい。
ぁ、でも忘れちゃいけないな。
僕のココロを傷付けた代償は貰わなきゃ。
きっと今のマスターなら目の前で笹原和をさっきの男のようにしてしまえば簡単
に理解してくれるだろうから。
家に帰ったら先ずはマスターを縛って自由を無くす。
そして笹原和をマスターの前でメチャメチャに殺して、最後にマスターも愛しの
彼と同じ姿にしてあげるんだ・・・・・・。
考えているうちに辿り着いた我が家。
物音を立てずに家へ入ると楽しそうな話し声が玄関まで聞こえてきた。
僕は声のする方へ歩み寄って行く。
そしてリビングの扉に手をかけ、静かに開ける。
「ぇ・・・・・・レンっ!?どうしたの、大丈夫!?」
扉の向かい側に座っていたマスターが駆け寄ってくる。
そして笹原和も振り返り、近付いて来る。
「マスター・・・・・・」
弱々しい声で言ってみると、マスターはギュッと抱きしめてきた。
ずっとこうしていられれば良かったのに。
そう思いながらそっとナイフを取り出し、マスターの腹部を貫いた。
「・・・・・・ぇ・・・・・・?」
すばやくナイフを抜き取り、近くに立っていた笹原和の左のアキレス腱を切る。
そして驚いた表情をしたまま固まるマスターを縛り、身動きをとれなくする。
「レ、ン・・・・・・どうしてっ・・・・・・」
マスターの問いには応えず、アキレス腱を抑えてうずくまる笹原和の胸を斬りつ
ける。
背後からマスターの悲痛な叫びが聞こえる。
幸いにもこの家はかなり防音設備が整っているので近所に気付かれることもない
だろう。
「レン、くん・・・・・・?」
彼に名を呼ばれた瞬間に悪寒がして彼の喉をかっ切った。
「レン止めてぇっ・・・・・・」
マスターの叫びなど耳に届かず、笹原和だけに集中していた。
彼は床に倒れ込み、身悶えていた。
僕はしゃがみこみ、彼の右の眼球を抉り取り、マスターの側へ投げつけた。
それからすぐにナイフで首を撥ね、命を奪った。
「いや・・・・・・嫌よ・・・・・・やめて・・・・・・来ないで・・・・・・
やめてぇっ!!」
笹原和を殺め、立ち上がりマスターに近付いて行くとマスターが叫び始める。
「お願いレン・・・・・・よして・・・・・・っ!!」
マスターの元へ着き、しゃがみ込む。
そしてマスターの左目を抉り出し、側に転がっていた笹原和のものだったソレを
拾う。
「ねぇマスター?見える?あなたと笹原和の眼球が。笹原和はもうこうなったん
だよ。」
そう言って笹原和の眼球をぐしゃりと握り潰す。
右目で見えたのだろう。
嗚咽して嘔吐し出すマスター。
「そして今からあなたもこうなるんだ。」
マスターの眼球にもおなじことをして見せる。
しばらく時間が経ち、先程よりは落ち着いたマスター。
「ねぇ・・・・・・どうして・・・・・・どうしてこんなこと・・・・・・」
「マスターを愛してるからだよ。僕はずっとずっとマスターを愛してる。なのに
マスターは僕のことを家族としか思ってくれない。終いには男連れ込んで幸せそ
うな表情して。だからマスターに罪を教えてあげるんだ。永遠に逃れることの出
来ないように。自分のせいで自分の愛しい人を殺めてしまったんだよ、あなたは
。」
涙を流すマスター。
「ごめん・・・・・・ごめんね、レン。私もあなたを愛してた時期はあったの。
でも・・・・・・アンドロイド相手に恋って何って考えて・・・・・・。ごめん
なさい・・・・・・。」
「もう手遅れだよマスター」
ドスッ・・・・・・
ナイフがマスターの心臓を貫いた音。
マスターは少量の血を吐いて息絶えた。
「これで終わった・・・・・・。」
それから僕は自分の体を滅多刺しにし、心臓があったであろう場所を貫く。
そして自らの手で両目を抉り取り、握り潰した。
所詮はアンドロイド。
眼球が無くなったところで目は見えなくならない。
そのままマスター愛用のパソコンを開き、僕のファイルを見付ける。
「さようなら」
そして一つのボタンをクリックする・・・・・・。
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初音ミミック
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どうも!
拝見させていただきましたが、あわわ、、、
グロの師匠です!!
3Dじゃないのに光景がどんどんと飛び出してくるようでした。。
2011/02/11 21:15:26
エイム
そう言って頂けるとは思ってませんでした(苦笑)
嬉しいです♪
ありがとうございます。
2011/02/24 20:57:20