風待ちの花
飛び立つ鳥の群れ
重なり合う羽音
鈍く揺れた空
斜面の追い風
海沿いの細道
白い石畳
花籠を抱いた
幼い細い腕
振り返り見上げた空
白壁の家 遥か上で
羽ばたく
まだ遠く まだ遠く
飛ぶ鳥を見ていた
つのる思い
吐き出せない言葉
高く まだ高く
積み上げたまま
海風 花びら ひとひら
晴れ渡る青空
あと何度目の風で 飛べるかな
広げた両腕
あの羽を真似て
叶わずとも 届かぬとも
つま先を伸ばして
風の運ぶ息吹
やっと聞こえた
かすかな呼び声
足もとにひとつ
石畳の道
深く根を張って
石の上に咲いた
小さな花の声
辿りゆく細い声の先
自分の奥に息づくもの
忘れていた
そういつも そういつも
息づいていたもの
大地を踏みしめて立つ力
強く そう強く
この細い脚でも
広げた小さな手のひら
羽は持たなくとも
掴める
いつか上昇気流でも
足もとには
いつもと変わらぬ石畳
見上げれば
涙溢れそうにきれいな空
海風 花びら ひとひら
繰り返し種を蒔き
やがて
石を割って咲き誇れ
一歩ずつ こうして
遥かな石道を
迷わずに歩き出す
その花を辿るように
翼の遠い影
高く抜ける空
広げた細い腕
西日の石畳
一陣の海風
道端の花籠
舞い上がる花
風にのる花
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今回は3ページと、比較的コンパクトにまとめることに成功しました。
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↓「前のバージョン」でページ送りです...【小説書いてみた】 神曲
時給310円
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欲にまみれた常人のなりそこないが、僕だった。
苦しいから歌った。
悲しいから歌った。
生きたいから歌った。ただのエゴの塊だった。
こんな...君の神様になりたい。
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I dont think i would be able to hide anymore
Falling in love with, just you
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他人が生きてもどうでもよくて
誰かを嫌うこともファッションで
それでも「平和に生きよう」
なんて素敵...命に嫌われている。
kurogaki
さようならなんて言わないでほしい
聞く度に切なくなると解るでしょう
ありふれた言葉繰り返して飽きても
構わずに笑ってなんだかなあと呟く
巷に流れるラブソング響く街角通り
並んで歩いても無口な態度に焦れる
躊躇いを引き延ばし続ける日常では
あなたを思ってばかりで胸が苦しい
二人を引き寄せる絆に結ばれて...どうでもよくない
Staying
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