病気になった時のことを思い出した
この世で苦しんでいるのは私だけだった
世界中の不幸はどこにもありえない
空を丸めた筒をのぞいている気がした

私の喉は痛むことを知らず
手足を失う恐れもない
あなたと私は決してつながらず
個体の壁が寝そべっている

私の歌は上下の行き来に飽きて消えた
誰にも響かない理由などなかった
彼らは疲れ私はこの身を案じただけだ
証を探していただけの私に指はない

伏せられたカードを選んだ私の選択は私だけのもの
選ばない選択もあった
用意されたカードに甘んじた私の責任は私だけのもの
選ばれない使者の義務


独りきりでいる時に特に思う
私の足元にあるのは無数の足跡
彼らの広げた傘の下にいると
誰も彼もが顔も知らずに差しかけている

私の喉が痛むことはないし
手足を失うこともない
あなたと私はいつも他人だが
私も一葉時に気にする

善良なことがただそれだけで正義じゃない
どこにも免罪符なんてありはしない
まかれた土が毒ではなくても薬じゃない
彼らと同じ場所に立ってはじめて陽が見える

伏せられたカードを選んだ私の選択は私だけのもの
選ばない選択もあった
それでも私は
伏せられたカードを手に取り彼らの手折られた枝を拾っていた
見て見ない選択もあった
伏せられたカードを選んだ私の責任は私だけのもの
選ばない選択は捨てた
伏せられたカードを手に取り彼らの手折られた枝を拾っていた
もう一度花を見たかったから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

世界樹

閲覧数:143

投稿日:2011/04/25 14:49:52

文字数:619文字

カテゴリ:歌詞

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