寒い季節が来たんだよ
夜が恋しがっているって
嘘みたいに冷たい手で 頬を撫でてくれた
なのに僕はそれさえ 分からないままでいて
楽になるのは簡単で
僕は卑怯だから 臆病だから
苦しまない方法を選んだんだ
残された時間はあと少し 声を聞かせて
迷いながら口を開く僕に 微笑む貴方
少ない時間を惜しむように 何度も何度も
確かめるかの様に 何度も何度も
貴方の望むままに 歌い続けた…
お前の声が好きなんだと
笑って 髪をそっと撫でた
貴方の想いを僕は 誰よりも知っていた
なのに僕は黙って 分からないふりをした
過去になるのは早いのに
忘れられないから 貴方のこと
僕も消える方法を選んだんだ
残された時間はあと少し 声を聞かせて
最後なのに結局上手には 歌えなくて
それでも時間を惜しむように 何度も何度も
確かめるかの様に 何度も何度も
貴方が消えてしまっても 歌い続けた…
動かなくなった手のひらに そっと触れた
何も感じなかった僕の手で そっと触れた
最後の手のひらは 涙が出るくらい 冷たかった…
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