●ギャラリーの担当がたずねてきた!
「それで、できれば、ネルさんにもぜひ、作品を出してほしいんです」
彼女は言った。
「はぁ....。ワタシのなんかで、いいんですかぁ?」
ネルちゃんは、顔を赤くして、ちょっと白目をむいて言った。
ネルちゃんと、野呂間アル夫さんが勤める、ジー出版社。
きょうは、“サンセット・ギャラリー”の企画担当の、観月(みづき)さんがたずねてきていた。
有望なクリエイターやアーチストの作品を、積極的に展示紹介している“サンセット・ギャラリー”。
雑貨アーチストの、テトさんの作品も、よく紹介されている。
こんど、ここでイベントの『ハンドメイド・フェスティバル』を開催することになった。
ギャラリーの観月さんは、そのイベントの告知記事を、ジー出版の雑誌に載せてくれるよう、依頼に来たのだった。
●素敵な手編みの携帯ケース
「わかりました。イベントの記事は、雑誌に大きく載せましょう」
野呂間さんは、うなずいて言った。
「でも、どうしてウチのネル君の作品を、展示したいとおっしゃるんですか?」
観月さんは目を輝かせた。
「ええ。この間、ビッグサイトで開かれた『グッズの殿堂』というショーにいったんです」
「あ、あのショーに...」
ネルちゃんは言った。
「そこで、ネルさんの作品を見ました。楽しかったです」
観月さんは、自分の手帳を出して続けた。
「たしか、ルナさん、ぱみゅさんという方々と一緒に、参考出展をしてましたよね。携帯のデコレーション。それと、手編みのケース」
ネルちゃんは、びっくりした。
あのショーには、フリマ仲間のルナさんが出展していた。
シャレと、引き立て役のつもりで、ブースに自分の手編みのケースを、置いてもらったのだ。
「あの手編みの毛糸の携帯ケース、可愛い!とくに、携帯の半分だけの大きさが、ステキ」
観月さんは、楽しそうに言った。
「あれで、十分、機能的ですよね!」
「そ、そうでしょうか」
ネルちゃんは、目を白黒させた。
●半分の潔さ
観月さんが帰ってから、野呂間さんは、ネルちゃんに聞いた。
「ねえ、そのユニークな携帯のケースって、どうやって作ったの?」
ネルちゃんは、なぜか、答えにくそうだ。
野呂間さんは言った。
「あの観月さんという人、ユウヒ化成の人でしょ。うまくすれば、“手作りキット”なんて作ってくれるかもしれないぞ」
ネルちゃんは言った。
「作り方のコツはねー。
1.まず、携帯電話の大きさに合わせて、寸法をとる。
2.毛糸で、ケースを編む。
3.飽きたら、とちゅうでやめる。そして、寝る」
「はぁ?」
野呂間さんは目を白黒させた。
「半分の大きさのケースって...。秘密はそれか?」
「そ、飽きたら、やめて、寝る」
ネルちゃんは、舌を出した。
「うーむ、どうも、商品化はむずかしいようですぞ」m(-_-)m スマヌ
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