A
努力はきっと報われる
それは勝者の戯れ言で
倍の努力をした敗者
スポットライトは当たらない

積み上げてきた凡才が
ぽっとでてきた天才に
踏みにじられる世の中で
一体、何を歌えばいい？

B
無価値の烙印　捺された者は
飢えて死にゆく　負け犬だ

S
不条理という名の激流に
飲まれて息もできない僕は
ただ沈み続ける泥の船

不平等な機会に誰かを妬みながら

狂ったコンパス首にかけ
当てなき海底　漂っている


A2
結果が全てそんなのは
世に蔓延（はびこ）った常識で
敗者の過程　意味もなく
イストリゲームの毎日で

B2
無価値の罪人　囚われたのは
夢へと生きた者なのか

S2
不公平という名の濁流に
揉まれて前の見えない僕は
ただ沈み続ける泥の船

不明瞭な視界の靄を掻き分けながら

錆びつく双眼鏡握り
明日なき泥濘　動けずにいる

C
ホントはずっと分っていた
全部、弱い僕の言い訳だってこと
抗い続ける人にしか
届かない場所があるってことも
「ずっと分かっていたんだ」

S3
不条理という名の激流に
飲まれて息もできない僕は
ただ沈み続ける泥の船

不退転で挑む激流の
藻掻いた先へ手伸ばす僕は
ただ引くことを忘れた泥の船

非現実な夢だと嗤う声跳ね除けて

当てがなくとも　明日がなくとも
信じた歌を歌い続けていくよ