ある日 バクに会った それは夢の中
「あなたの夢は とても美味しそう」と バクは言った
とても 食べたそうに していたけれど
「私の夢は まだ途中なのよ」と 私は答えた
残念そうなバクを見て 私は揺らいでしまう
バクのおなかはペコペコ だったから
それは とても 可哀想だったから
だから 「少しだけならいいよ」と 言う私
笑顔のバクを見て 私も笑顔で
嬉しそうに 「ありがとう」と 言うバクに
「どういたしまして」と
色んな夢を見てきたけれど
私の夢は 特別に 美味しそうなんだそう
笑顔のバクが 私に そう言った
夢の端っこを 少しだけ 食べているバク
残念そうなバクを見て 私は揺らいで
バクのおなかはペコペコ だったから
それは とても 可哀想だったから
だから 「少しだけならいいよ」と 私は差し出す
私の見た夢 これからの夢を 「ほんの少しだけだよ」と
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