ある日、大臣に呼び出された。
何か悪い事でもしたかな。それとも、リンから離されるのではないか。と色々考えながら、大臣の部屋へと足を踏み入れる。
「女王陛下側仕え使用人、鏡音レンです」
「入りたまえ」
いつもいつも思うけど、カムイ大臣って本当に態度が大きい。まるで自分が王様のようだ。リンが女王陛下だというのに。そう思うと、憎らしく思えてくる。
「リン女王陛下は気分が優れないようだ。どこか気が紛れるような場所を知っているなら、そこへ陛下をお連れしてほしい」
「はい、承知しました」
「護衛として騎士団団長メイトを連れていくように」
「はい・・・御用は以上でしょうか?」
「ああ。もう下がってよい」
「はい、失礼いたします」
ドアを閉めながら息を吐く。
カムイ大臣の前だと何故か動悸が激しくなる。多分・・・第一王子である僕が、処刑から逃れた事を知られているからという理由だから。あと、それがいつ弱味になるか分からないためでもある。
それにしても、やっぱり正体を知ってる人の下で働くのは、少し早まったかもしれない。でももう後悔してるヒマもない。だって、リンに会えた。傍にいれる。僕はリンを守ってみせる。
「すみません、騎士団団長のメイト様をお呼び下さい」
「はっ!」
騎士団の訓練所入り口に立っている兵士は、いつも元気な返事をする。正直、ちょっと耳が痛いくらいだ。もう少し小さめにしてもらいたいんだけどな。元気があるのは良いこと。でも、やっぱりちょっと耳が痛いな。
「よお、レン。どうした?」
「陛下をお連れいたしますので、護衛をお願いします」
「喜んでお受けしますとも」
目の前の男の嬉しそうな表情に、僕の作り笑顔が歪んだのは言うまでもない。
「リンに何かしたら解雇にしてもらうから」
「俺がそんなヘマすると思うか?」
「させてみせてもいいけど?」
「お前、この間から怖ーよ!」
当たり前だろ。リンの未来が懸かってるんだ。軽い気持ちで、手を出されたりなんかしたら、いくら温厚な僕でも怒るに決まってるだろ。
コメント0
関連動画0
オススメ作品
讃えよ! 我らが夜の魔女のために!
おや、そこいくご婦人がた
おしゃべりはお止めなさい
我らが魔女の御前では
つつましく しとやかに
列の先は 魔女の大釜
みなが羨む 魔法のレシピ
讃えよ! 我らが夜の魔女のために!
すべては彼女の意のままに
首を垂れ 跪いて...【歌詞】夜の魔女と魔法のレシピ
ひなた春花
Jutenija
作詞・作曲: DATEKEN
vocal・chorus: 鏡音リン・レン
lel twa jomenti
al fo letimu...
el tsah tjumeni
jah hun mu...
lel twa sjah lenti
al fo letico...
ol tah ...Jutenija
DATEKEN
誰かを祝うそんな気になれず
でもそれじゃダメだと自分に言い聞かせる
寒いだけなら この季節はきっと好きじゃない
「好きな人の手を繋げるから好きなんだ」
如何してあの時言ったのか分かってなかったけど
「「クリスマスだから」って? 分かってない! 君となら毎日がそうだろ」
そんな少女漫画のような妄想も...PEARL
Messenger-メッセンジャー-
ジグソーパズル
-----------------------------------------
BPM=172
作詞作編曲:まふまふ
-----------------------------------------
損失 利得 体裁 気にするたびに
右も左も差し出していく
穴ボコ開いた ジグソ...ジグソーパズル
まふまふ
A1
幼馴染みの彼女が最近綺麗になってきたから
恋してるのと聞いたら
恥ずかしそうに笑いながら
うんと答えた
その時
胸がズキンと痛んだ
心では聞きたくないと思いながらも
どんな人なのと聞いていた
その人は僕とは真反対のタイプだった...幼なじみ
けんはる
【Aメロ1】
こんなに苦しいこと
いつもの不安ばかりで
空白な日々がつのる
不満にこころもてあそぶよ
優しい世界どこにあるのか
崩壊する気持ち 止まることしない
続く現実 折れる精神
【Bメロ1】
大丈夫だから落ちついてよ...最後まで。終わりまで(あかし)。
つち(fullmoon)
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想