第2話
ある日、今年に入って15人目のお抱えコックがこう言って来た。
「そろそろお暇を貰えませんか?」
その言葉に、ため息しかでなかった。
「誰がアイスぐらいしか上手に作れない奴を雇ってやったと思ってるの?」
まったく使えぬ奴らばかりね。私は右手の指をパチンと鳴らした。
「「敬い称えよ、我等が偉大なコンチータ。
裏切り者には報いを受けていただきましょう」」
メイドと召使が感情の無い声を出した。
この二人がこれを言うのも今年に入って15回目だ。
私はコックを厨房へ連れて行った。
そして……
「何をするのですか!?」
厨房ではコックの叫び声が響く。
だが、厨房の中は外に音が漏れないように作ってあり、メイドと召使にはこの声を聞く事が出来なかった。
「でーきた♪」
さぁ、食堂に持っていってワイン片手においしく齧りつこう。
食堂に入り、美食を極めた者だけが座る事の許される席に座る。
美食を極めたコンチータにとっては、ただ美しいだけの料理ではつまらなかった。
美食を極めた彼女は次に求めたのは、究極にして最高の悪食。
空のワイングラスに真っ赤な血のような……てゆうか血が注がれた。
「今日のメニューは特別製なの。
青白く輝く毛髪。オードブルのサラダに丁度いい(はぁと)」
食事の前の言葉も言わずにコンチータは料理を食べ始めた。
骨の髄までしゃぶり尽くせ。
あっという間に料理はなくなってしまった。
コンチータの前に残ったのは汚れ一つ着いてない骨だけだった。
でも、足りない。
足りなければ「おかわり」すればいい。
コンチータは自分の後ろに立っている召使を見た。
「ちょっとそこの召使さん。あなたはどんな味がするかしら?」
コンチータの言葉に、召使は顔を真っ青にして、食堂から逃げ出してしまった。
「コ、コンチータ様、今夜の夕食を紹介いたします
今夜の夕食は、メインディッシュのシェフが気まぐれサラダ、
次もメインディッシュの長細いパスタ。とにかく長細いのと、
その次もメインディッシュの(大人の都合により掲載出来ません)の盛り合わせと、
メインディッシュの泥まみれガレットRR風味、
最後にメインディッシュの(大人の都合により掲載出来ません)のスープです」
メイドが少しだけ早口に言う。
「血のように赤いワイン。というか血を忘れてるわよ」
「も、申し訳ありません……!」
コンチータはテーブルにおいてある一度も使っていないフォークを手に取った。
ニッコリとメイドに笑顔を向け、
「あなたもおいしそうね(はぁと)」
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