追憶の砂浜へおいで
此処は静かで優し(い)ところ
貴方が探しているものが
きっと
貴方を待って(い)るでしょう

波の揺りかごに洗われて
流れ着いた思い出達は
柔らな色を湛え
砂の中 探る指を夢見る

恋占いの花びら
銀の飾り釦
手紙を詰めた硝子の瓶
言葉刻んだ指輪も
ひとつひとつ拾って
そっと箱の中
リボンをかけて飾れば
素敵に見えるでしょう


追憶の砂浜へおいで
此処は静かで寂し(い)ところ
貴方が忘れているものが
ずっと
貴方を待って(い)るでしょう

時の揺りかごにさらわれて
忘れられた思い出達が
柔らな記憶湛え
箱の中 過ぎた日々を夢見る

革表紙の日記帳
おもちゃの首飾り
音色の欠けたオルゴールに
赤いリボンの花束
ひとつひとつ詰めては
ずっと積み上げて
とりどりの箱が埋める
この小さな部屋は

いつか貴方が迎えに来ることを
ただ その時だけを一途に待つの
追憶の砂浜で今も
色彩に埋まるその部屋


追憶の砂浜へおいで
此処は静かで愛し(い)ところ
貴方が探していなくても
そして
私が忘れていても

波と子守り唄を歌って
思い出達と共に眠る
柔らな記憶抱いて
部屋の中 貴方を待つの

※( )書き部分は、歌詞としては必要だと思った文字ですが、実際に歌わせる際には発音不要です。



(補足版)全部ひらがな

ついおくのすなはまへおいで
ここはしずかでやさし(い)ところ
あなたがさがしているものが
きっと
あなたをまって(い)るでしょう

なみのゆりかごにあらわれて
ながれついたおもいでたちは
やわらないろをたたえ
すなのなか さぐるゆびをゆめみる

こいうらないのはなびら
ぎんのかざりぼたん
てがみをつめたがらすのびん
ことばきざんだゆびわも
ひとつひとつひろって
そっとはこのなか
リボンをかけてかざれば
すてきにみえるでしょう


ついおくのすなはまへおいで
ここはしずかでさびし(い)ところ
あなたがわすれているものが
ずっと
あなたをまって(い)るでしょう

ときのゆりかごにさらわれて
わすれられたおもいでたちが
やわらなきおくたたえ
はこのなか すぎたひびをゆめみる

かわびょうしのにっきちょう
おもちゃのくびかざり
ねいろのかけたオルゴールに
あかいリボンのはなたば
ひとつひとつつめては
ずっとつみあげて
とりどりのはこがうめる
このちいさなへやは

いつかあなたがむかえにくることを
ただ そのときだけをいちずにまつの
ついおくのすなはまでいまも
しきさいにうずまるそのへや


ついおくのすなはまへおいで
ここはしずかでいとし(い)ところ
あなたがさがしていなくても
そして
わたしがわすれていても

なみとこもりうたをうたって
おもいでたちとともにねむる
やわらなきおくだいて
へやのなか あなたをまつの

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

追憶の砂浜(ついおくのすなはま)

瀬良さんの曲への応募用です。

全体を一言にまとめると、
「彼女もまた、忘れられた思い出のひとつ。」という感じです。
夕暮れの砂浜で、ひとり記憶を拾い続ける女性をイメージして書きました。

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投稿日:2017/03/17 17:13:54

文字数:1,183文字

カテゴリ:歌詞

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