彼女に告白してからというものの顔を合わせ辛くなってしまって自己嫌悪。
ああ、もう、こんな状態になるぐらいなら告白なんてしなければよかったなぁ…。
「カイト」
「あ、メイ…ど、どうしたの!?」
いつも明るい笑顔を浮かべるメイコちゃんが、その時に限って怒りに燃えた表情をしていて、まるで戦場に立つ兵士のように見えた。
「あたし、しばらくこの国を離れるから」
「ええっ!?」
何の事情も話してくれないまま、メイコちゃんは少なめの荷物とお酒・・・あと兄のメイトの剣を持って出て行ってしまう。僕は、メイトが絶対に手放さないはずだった剣をメイコちゃんが持っているのを見て、何となく事情を察することができた。
メイコちゃんのいない部屋を見回して、こんなに広かったかなぁ、なんて寂しくなってると、小さなノック音が聞こえてくる。
「ルカさん」
「ご無沙汰しております、カイト様」
「今日はどうしたんですか?」
「はい、例の舞踏会を開いていただきたいのです」
「だから僕は、」
「お願いします。そろそろ私は限界のようですから」
「え、ルカさん?」
話していると、息が荒くなっていくルカさんに違和感を感じて近付くと、彼女の背中に小刀が刺さっている事に気付いた。
「あの二人に、どう、か…」
「ルカさん!!」
あっという間に桜色の服が血で紅く染まっていく。
僕はどうすればいいのか分からず、ルカさんを抱き起こして意識を確認する。彼女は気絶している。だが、このままにしておけば命を落としてしまうに違いない。とりあえずルカさんをベッドまで運び、背中に刺さっている小刀を抜こうと手を伸ばした。
「キャアアアァァァッ!」
どこまで運が悪いんだろう、僕は。
刺さった小刀を、僕の手が掴んだ瞬間に人が入ってくるなんて。まるで僕がたった今、彼女の背中に刺したように見えるに違いない。弁明しないといけない。でもルカさんを放っておけない。
結局、僕は小刀を刺さった状態のルカさんを背負い、その場を逃げる事にした。
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