漆の闇に集いし蝶の翅。

零れん笑みでむしり取る私。

夜の深淵に身も心も震えた君。


罅入る破片は遙か彼方。

融けて消えて残滓さえ散り逝く。

―――まるで、狂乱に咲きし桜花の麗しさよ。


魔の棲む湖の水底に。

眠りしは君。溺れゆくは私。

虚空の天に熾されざる終焉の灯。


嗚呼。

此処は何処で何時で何故?

穢れた掌が最期まで護り続くヒトのココロ。

奪い取られし時。果て見えん夢の終わりに。


女郎蜘蛛の紡ぐ絹糸。

絡め取られた君。ただ眺めるは私であったと云う。

不遇の真は憐れなる御伽噺に過ぎぬ。

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耽溺夢魔

友達いわく『中二病』の楽音イオがお送りしました♪

閲覧数:72

投稿日:2010/05/30 21:44:21

文字数:262文字

カテゴリ:小説

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