「愛してる」の言葉が街に
蔓延する深夜二時前
撹乱した黒いベールは
意味も成さず剥がされていく

硬直した仮面の裏で
泣き出しそうに笑って見せた
文字ばかりの関係式は
難解で目が回る

放さない 離れたくない
切なる願いがほどけて

見つめあった瞳の奥に
色濃く残る贖罪の痕
鳴り響いた鐘の合図に
絡めた指をゆるり振りほどいた

白紙のまま放り出された
無為な“セリフ”があなたの答え?
心縛るこの鎖から
逃げることも許されない


「愛してるの」骨の髄まで
恋焦がれて焼き尽くすほど 
体中を這いずり回る
この気持ちもう止まらない

そんな安い計算式じゃ
解けないように作ってあるの
もっともっと溺れたらいい
底のない深海に

離れなきゃ 放したくない
歩いた道が消え去って

あなたがいる ただそれだけで
心の隙間 埋められたのに
目を反らした その瞬間に
冷たく笑う “ニセモノ”になっていた

鈍く光る刃の先が
あなたの嘘で染まった時に
そこにきっと私の探す
答えが浮かぶはずだから


果てない迷路の末路に
飾られた夢の絵空が
手に入らないならいっそ
全て赤で塗りつぶして

突き刺さった孤独な狂気
これがあなたの感じた痛み
胸に伝う優しい重み
笑顔が霞む そんな顔しないで

見つからない正しい答え
失われていく温かい音
頬を伝う醜い粒が
あの日私が失くした――


「みつけた」


本当の答えはいつも
考える程わからなくなる
求めていた美しい絵は
返り血に濡れ 音もなく崩れる

もう二度とは交じることなく
平行線を辿るだけなら
何もかもを捧げ今すぐ
この身切り裂いてしまえばいい

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Lien Eternel

閲覧数:1,392

投稿日:2012/07/17 12:13:39

文字数:699文字

カテゴリ:歌詞

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