仄かに紅く実ったその実を
目にする度に貴方の影追い
私は独りを思い知らされ
心と体が小さく疼く
あの日交した 些細な約束
それが貴方を 永久に隠す
鬼灯に浮かび上がった優しいその笑顔
手を伸ばせども無惨 袋は破れさって
鬼灯がこの手を濡らし滴るその蜜に
思い出す一夜夢 確かな温もりが ああ
消えてしまう

見慣れた横顔にふと振り向き
寄り添い歩く男と女と
帯に揺らめく小さな赤い実
確かにそれは貴方の思い出
幸せそうに 目と目を見つめて
手を取り合って 二人歩く
鬼灯の持つ本当の意味に気付いた時
私の心無惨 儚く崩れさって
鬼灯は教えてくれた貴方の真実を
消えていく一夜夢 湧き起こる感情 ああ
消えてしまえ

鬼灯と同じ紅い雫が手を濡らし
地に伏せ貴方無惨 許しを請い続けて
鬼灯も望んでいるわ終わりにする時を
消えていく温もりと 私の存在を ああ
消してしまえ


ほのかにあかくみのったそのみを
めにするたびにあなたのかげおい
わたしはひとりをおもいしらされ
こころとからだがちいさくうずく
あのひかわした ささいなやくそく
それがあなたを とわにかくす
ほおずきにうかびあがったやさしいそのえがお
てをのばせどもむざん ふくろはやぶれさって
ほおずきがこのてをぬらししたたるそのみつに
おもいだすいちやゆめ たしかなぬくもりが ああ
きえてしまう

みなれたよこがおにふとふりむき
よりそいあるくおとことおんなと
おびにゆらめくちいさなあかいみ
たしかにそれはあなたのおもいで
しあわせそうに めとめをみつめて
てをとりあって ふたりあるく
ほおずきのもつほんとうのいみにきづいたとき
わたしのこころむざん はかなくくずれさって
ほおずきはおしえてくれたあなたのしんじつを
きえていくいちやゆめ わきおこるかんじょう ああ
きえてしまえ

ほおずきとおなじあかいしずくがてをぬらして
ちにふせあなたむざん ゆるしをこいつづけて
ほおずきものぞんでいるわおわりにするときを
きえていくぬくもりと わたしのそんざいを ああ
けしてしまえ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

狂い鬼灯

作詞、第十三弾

閲覧数:163

投稿日:2010/04/08 16:33:17

文字数:872文字

カテゴリ:歌詞

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