!注意!
【腐】クオレンで学パロ
男の何がそんなにダメだって?
そんなの、自分でもわからない。
ただ、男が自分に触れると寒気がする。
肌が粟立つ。
恐怖が心を蹂躙する。
たぶん、過去のあの日々がそうさせているのだと思う。
まだ俺は未練がましくあの日々に囚われているんだ・・・・・
----情けない・・・
全くもって。
情けないったらありゃしない・・・・・・・
***夕陽の中で***
「・・・あ、あの」
俺は勇気を振り絞って男達に話しかけた。
「あん?」
途端に機嫌の悪そうな返事が返ってきた。
ひゅっと息を吸い込んで蓮はなけなしの勇気を絞り出した。
がんばれ俺!!
ここまで来るのに満員電車という難関を耐え抜いたじゃないか!!
(半ば意識を手放してたけどね)
三人以上の男達に密着されても我慢できたじゃないか!!泣←
(冷や汗だらだらだったけどね)
とにかく!
俺はやればできる子!!
それに、こんなんじゃ何のためにこの学園に来たのかわからない・・・
「あ、あああああの!!ししし、しょしょくいんとうってどこにありますか?」
「しょしょくいんとう?」
失敗。
力みすぎた・・・・
蓮はゆっくりと息を整えてもう一度言い直す。
「職員塔です。・・・どこにあるかわかりますか?
迷ってしまったみたいで・・・・」
「ああ~。職員塔ね」
三人組はわざとそこで言葉を切って、仲間内でどこか怪しい笑みを交わし合った。
蓮はそれを見て眉をひそめる。
今まで<男>と話すのに精一杯でちゃんと三人組を見ていなかった。
よくよく見ると何だかガラが悪そうだ・・・・
自分は声をかける相手を間違えたのではないか・・・?汗
だが、今更そんな事を考えてももう遅い。
こうなったら早いとこ道を聞いてこの場を離れよう。
問題はこの三人組がちゃんと道を教えてくれるかどうかだけれど・・・
「職員塔はこの林を抜けた向こう側だょ」
人の良さそうな笑みが蓮に向けられる。
蓮は肩透かしをくらった気分になった。
なんだ、いいやつらじゃん。
人は見た目で判断しちゃいけないね。
見た目は悪くても中身はいい人だっているんだから。
「あ、ありがとうございます」
お礼を言いぺこりと頭を下げ、その場を後にしようと指示された方向へと歩きだす。
ぐいっ!
「わっ、」
いきなり腕を引かれて蓮の歩みがタタラを踏んで止まる。
あれ?
俺、今だれに手、掴まれてるんだ・・・?
「ねぇ、お礼はないの?」
耳元で囁かれる言葉。
だれに腕を掴まれているか理解した瞬間、弾かれたように蓮は腕を男から振り払った。
そのまま怯えた子猫のように跳びすさって男達から距離をとる。
「お、・・ぉれい・・・って、さっ・・き・・・・」
嫌でも声が震える。
「えー?した??お・れ・い」
男が他の仲間たちに同意を得ようと振り返る。
仲間たちはにやにやと下品な笑みを浮かべながらしていないと答える。
「そんな・・・!ぉれ、ちゃんとお礼言って・・・」
「言っただけじゃん??」
「世の中そんな甘くないんだよ」
怯えて立ちすくんでいる蓮に痺れを切らしたのか、男が蓮に詰め寄って言った。
「金だせってんだよ」
「ひぅ!!」
ドスのきいた声に思わず小さな悲鳴が漏れる。
それを聞いた男達は気をよくしたのかげらげらと笑い、蓮をと中心にして囲んでじりじりと詰め寄る。
「ねぇ?
聖音坂学園って言ったら名門じゃん?子猫ちゃんもお小遣たくさん持ってんでしょー?
ビンボーなおにーさんたちにちょっと分けてくんないかなー?」
男の楽しそうな顔が逃げ場のなくなった蓮の顔を覗き込む。
蓮の顔が引き攣る。
これは、いわゆる----カツアゲ--・・・・てやつ・・・?
こいつら見た目のまんまだ・・・
ただの不良じゃん!泣
頭では冷静に状況を分析しているが、体は言うことをきかない。
震えは止まらないし、足はがくがくするし、冷や汗が止まらず鳥肌が立つ。
「ねぇ?聞いてる??」
声が一層楽しそうに弾む。
顔はまるで獲物を捕らえたハイエナのようだ。
「固まってんなら勝手にもらっちゃうけど?」
男の手が唐突に蓮に伸びてくる。
「! やっ!!」
蓮が咄嗟に男の手を叩き落とす。
「っぃ、て・・・この野郎ぉ!!!」
手を叩き落とされた男が激昂して怒鳴り、蓮を殴りつける。
蓮の小柄な体が地面に叩きつけられ、反動で被っていた帽子が落ちて転がった。
蓮が怯えた瞳で殴った男を見上げる。
途端に男から口笛が漏れ出た。
「へぇ、ただの子猫ちゃんじゃねぇな」
「ほんとだ。
お前、あの<レン>だろ?」
「?!」
蓮の反応を見て、男たちの口角が一層下品に吊り上がる。
「へぇー。音坂は芸能人も多いって聞いてたけど、ほんとだったんだ」
不良の一人が蓮に近寄りその金髪をわしづかみにする。
「ぁぅ・・・」
蓮が苦しげな声を上げる。
「おっ!可愛い声してんじゃん?」
「俺、お前のファンなんだよねー」
男は髪を掴んだ手を引き寄せて蓮の目線を自分のものと合わせるとにやりと笑った。
「ねぇ。やっぱりお礼はお金じゃなくていいや」
その言葉に苦しげな蓮の表情が少し緩む。
その顔を見て男たちの顔が嬉しそうに、心底楽しそうに歪む。
「その代わりにヤらせてよ」
やらせ・・・?
て、・・なに・・・・
混乱する蓮を余所に不意に男の髪を掴む手に力が入り蓮が小さく悲鳴を上げる。
咄嗟につむった瞼を上げるとそこにはじりじりと近づく男の顔。
蓮は自分の顔から血が引いていく音を聞いた気がした。
薄く開かれた唇からは濡れた舌が見え隠れしている。
ソレは確実に自分のソレに近づいて来ていて・・・----
ガッ!
どさっ・・・
唐突に男の顔がブレて蓮の視界から消えた。
それが男が誰かに殴られて崩れ落ちる音だと理解するのに数秒かかった。
大嫌いな男の顔の代わりに目に飛び込んできたのは鮮やかな緑。
深く、優しく、どこか泉の青にも似た鮮烈な緑だった。
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