夕日サイダー
なんでもない日
放課後のカーテン
夏の陽射しと風を受けて
ひらりきらりと揺れた
いつものように笑顔でさよなら
君の香りが微かに残った
夕日さいだー
今日も言えなかったあの言葉
後悔さいだー
心とは裏腹に爽やかな味がした
なんでもない日
のはずだった
雨で湿ったカーテンが
じめじめと重く感じた
校庭に赤い傘 二人
知らない誰かと笑い合う
夕日さいだー
何も見えない見たくない
憂鬱さいだー
さやかな味なんてしない
しない・・・
夕日サイダー
僕の期待は小さな泡となって消えた
思い出サイダー
後悔飲み干して
さよなら
ご意見・ご感想