錆びついた鳥籠の中
華やかな衣装に身を包み
緩やかな束縛に身を任せ
今宵も独り歌を紡ぐ

茨の蔦は痛いから
この身を抱きしめ眠りにつく
アナタの言葉は痛いから
耳を塞いで知らぬフリ

愛してくれなくていい
高望みはしていない
唯[タダ]一つだけの私の願い
【歌いたい】それさえ出来るなら私は―…

翼を閉じて歌う金糸雀
その声は高く遠く響く
空を知らずに歌う金糸雀
一つきりの歌を歌う


光の差さない狭い世界
首輪からのびる鎖の先
どこに繋がっているかとか
知りもしないし知る気もない

鉄の鎖は重いから
手足を投げ出し歌うだけ
アナタの視線は痛いから
瞳を塞いで歌うだけ

愛してくれなくていい
歌わせてくれるなら
唯[タダ]一つだけの私の願い
それだけだと思っていた私は―…

瞳を閉じて歌う金糸雀
どこまでも続く闇色の中で
外を知らずに歌う金糸雀
己の為に歌い続けた

愛を知らずに歌う金糸雀
狭い狭い鳥籠の中で
愛を恐れ叫ぶ金糸雀
アナタの声が聞こえないの


ライセンス

  • 非営利目的に限ります

金糸雀哀歌

愛はいらないと言うのはただ怖かったから
歌しか知らない、歌以外何もない自分
未知なるそれを恐れたから、歌に逃げたのでしょう
理解不能なものを恐れるのは人間だけではないと思います

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投稿日:2010/04/24 18:51:41

文字数:437文字

カテゴリ:歌詞

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