とても重たいような眼の裏側
閉じゆく前に遠い影が写り
歪な体温だけを残してゆく
そんな瞬間に傾いていた

ずっとそれを放っておくのは
たぶんいけないだろう

そのままにしておいたらきっと
好きも嫌いも無くしてしまうから
終わりを迎えるだろうこの陽に
何度でも戸惑うんだ

「その数秒間に一体何が残る?」
「不確かな相槌を打つだけなの?」

静かに鳴いた幽かな声は震えて
窓辺の硝子は曇ってゆく

隣り合う温もりも残らないくらい
貴女は白い息をかけただけ

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セルマ

この眼の裏側には貴女が写るんだ。

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投稿日:2018/11/28 06:53:02

文字数:226文字

カテゴリ:歌詞

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