ねぇ気付いてた?
私たちの出会う予感
いつも通りの毎日に紛れてた
春の水面だけが少し勘付いてた

ねぇ分かってた?
私たちの感情揺らす
めまぐるしい日々に隠れてた
冬の波間だけが少し囁いてた

直前のそのちょっと前まで
私たちなんにも知らなかったんだよ?
こんな風に二人で歩くことさえ知らない
ガイドブックにすら載ってない

あれからどれくらいかな数えてた?
何年も経っているようで実はちっとも
話足りないことも話さなくていいことも
どうしてかどっちにもちょうどいい

最初からそうだったみたい変だね


さぁ話してよ
私たちの出会う序章
いつもと違う今日に祝福を
秋の葉ずれだけが少し噂してた

さぁ教えてよ
私たちの日常照らす
詰め込まれた日々の隙間から
夏の夜闇だけが少し嘘ついた

寸前のそのちょっと前から
私たち何かを感じていたのかもって
こんな様に二人寄り添うことさえ今は
予定表に記さなくてもいい

ここからどこまでかな数えてく?
何年も経っていたって実感しないで
伝え足りないことも突き抜けることも
なんだかねお互いにちょうどいい

最後までそう信じられる変かな


きっとドラマチックな出来事じゃない
おとぎ話にも出てこないような訪れ
私たちにも理由は説明できなくって
紡いだ時間が不器用でもキラキラして

ちょっとうらやましく思ったりもする
あの小説みたいな出会いの瞬間とか
私たちにはそれが必要なかったって
編まれた気持ちが不躾でもフワフワして

本当のことを言うとね順番を気にしてた
雑誌に載ってるやり方が一番良くて
ダメなことはしちゃいけないんだって
疲れてくたびれて触れたくなくて逃げて

あくびをしている隙に吹いた風が
いつの間にか二人を閉じ込めちゃった


ほら繋いでよ
私たちの出会う信号
いつでも思い出せる暖かな色
朝の光に気付かれないうちに

ほら笑ったね
私たちに響く心音
欲求のリストから消えていった
ここにあるだけでそれが全てだよ

一瞬のそのちょっと後から
私たちが変わらないまま変わってく
どんな形出来上がるかどうかなんて
見つめてるだけで楽しくなる

いつからどうだったか知らない?
何年目かよりも毎日を記念日にして
味わい足りないのも透き通るものも
いつまでも二人ならちょうどいい

終わりすら寂しくないの変かな


なんでもない風が水面を揺らして
私たちはそれを知らないままで
穏やかに何かが移ろっていて
そんな出会いだから安らいだの


ねぇ気付いてた?
私たちの出会う予感
いつも通りの毎日に紛れてた
春の水面だけが少し勘付いてた

そしてほんの少しの温もりを灯した
最初からそうだったみたいに
ふふ 変だね

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  • 非営利目的に限ります

温もりの報せ

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投稿日:2023/04/26 22:40:22

文字数:1,133文字

カテゴリ:歌詞

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