パンダカクシ

「それじゃすぐに殺られちまうぞ」
ライオンさんが言ったんだ

どうやら僕の色柄は
この世界には不向きみたい
どうしてこんな姿で
生まれてきたんだろう

大好きな笹の葉ばかりを
食べてる訳にもいかなくて

結局、雑食 。好き嫌い
言ってられないこの世界で
どうしてこんな姿で
生まれてきたんだろう

誰もいない場所で息潜めて
暮らすのもなんだか寂しくて僕は
僕にぴったりの世界を探しに出たよ

白と黒のコントラスト
きっと、美しい場所がある

海に泳ぐクジラさん
どうか、僕を連れてって
きっとそこには美しい白黒あるでしょう?

教えてあげよう、海の底は黒の世界
すべてを飲み込む闇に覆われた場所
白の居場所なんかありはしないさ

空に揺れるカモメさん
どうか、僕を連れてって
きっとそこには美しい白黒あるでしょう?

教えてあげよう、空の上は白の世界
すべてを燃やした灰が舞うだけの場所
黒の居場所なんかありはしないさ


どうやら僕の色柄は
この世界には不向きみたい
どうしてこんな姿で
生まれてきたんだろう

泥を被り砂にまみれたけど
変わらないこの姿

誰にも染まれない
どこにも留まれないなら
どうして僕はここに、
生まれてきたんだろう

探し続けた僕の世界
いつの間にか冬が来て
僕の友達はみんな、
遠くへ行ってしまった


僕はひとり岩陰で月を見ていた
ねぇ、お月様今日の君は
白と黒の半分こだね、僕と一緒。
でも君は真っ黒になったり。
真っ白になったり。

海にも空にもなれるんだね。
お空にいないとき、君は
海に潜っていたんだね。

どうか教えてお月様
僕は君になりたいんだ
きっと君には
寂しいこともないでしょう?

教えてあげよう、月はこの世にひとつだけ
だれにも会えずただ暗闇に光るだけ
君の居場所なんかありはしないさ

それに君の姿はとても綺麗さ
木陰の黒にも雪の白にもなれる色
完璧じゃないけど、それがいいんだよ

僕の色が綺麗だなんて
僕が僕でいいだなんて

僕は嬉しくてひとりで泣いた
そっと、声潜め泣いたんだ
お月様の光に照らされて
僕のコントラスト 光ってた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

パンダカクシ

昔書いた歌詞?ストーリー?
メモ帳に書いてあったけどほとんど記憶がない笑

閲覧数:53

投稿日:2024/06/21 23:54:53

文字数:904文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました