　「温もり」なんて　　いつか忘れていた

　　　

　　綺麗事ばかりの「友情」
　　　　　　そんなもの　僕にはいらない

　雨の足音が早くなる
　　　　冷えきった雲　どんどん近付いてくる

　心の隅で　しゃがみこむ影は
　　　　全ての願いを濁らせた

　＜でも本当は、怖いんだよ＞

　ねぇ　だから　君だけはそばにいて

　　　強く締めた鍵は、もうほどけないかもしれないけど

　ねぇ　誰か　　僕の震えを止めて

　　　このまま　空の広さに追い付けないのは嫌なんだ

　「信じる強さ」を　教えてください。

　「優しさ」なんて
　　　　　どうせ偽善なんだ

　　すれちがいばかりの「日常」
　　　　生きる価値　僕にはきっと無い

　　星の瞬きが　落ちていく
　　　　　重ねた罪が　僕の手を染めていく

　　心を捨てて　研ぎ澄ます刃
　　　　　　　先の見えない夜を歩く

　＜でも本当は、弱いんだよ＞

　ねぇ　君は　裏切ったりしない人？

　　もう感じたくない　世界を狂わせたあの想いを

　けど　いつか　「さよなら」をするんでしょ？

　　　だったら　この現実に永久のピリオド打ちに行くから

　「間違ってない」と　言ってください

　繰り返す過ち　朽ちる夢
　　　　作る笑顔に　　孤独感が混ざる

　穢れた心　ひび割れた窓を
　　　　祈りと一緒に　解き放つ

　ねぇ　僕を　置いていかないでよ
　　
　　　傷だらけの涙　一筋の光のよう

　嗚呼　地図を見ないことを許して
　
　　　今から　嘘つかずに顔をあげて、笑えるといいな

　もう一度だけ、信じてみるから・・・