夜の終わりを待っている
誰も歩かない町の中
再び歩み始めた場所は
あの日歩いた 始まりの場所
「辛かった」だけでは
言い表せないほどに
深い悲しみを抱いた
あの頃のままの通学路
生きることさえ嫌になって
悲しむことが当たり前になった
この数十年に価値はないと
割り切ることさえ容易かった
歩くことさえ難しくて
立ち止まることが増え始めた
気づいたら歩みを止めていた
そんな悲しい 雨の帰り道
あの日の僕に 声をかけてくれた
優しい人を覚えている
言葉交わして 少しホッとした
歩き出す勇気をあたえてくれた
あの後もたくさん辛かったけれど
その度にあの場所へ向かった
「生きる」という思いと
この場所で向き合うために
生きることさえ辞めたくて
悲しみを受けいれるようになった
でも 僕の今までに意味があった
割り切ることなんて もうできないよ
少しずつ歩み初めて
立ち止まる時もあったけれど
鼓動はいつも鳴り響いていた
涙の跡が消えない頬に
刻み込まれた生存証明
夜の終わりを待っている
誰も歩かない町の中
再び歩み始めた場所は
あの日歩いた 始まりの場所
「辛かった」だけじゃ済まないけれど
悲しくても生きて行ければ
この人生に意味はあるんだ
今ここにいるのが その証
歩くことさえ難しくて
立ち止まる日もあったけれど
この人生に今を見出す
そう考えることを諦めなかった
歩くことは難しい
息を切らすことは悪くない
息を吸えたなら歩き出して
雨の続きと、生存証明
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