歌詞になりそこなった長文を投稿します。花譜さんという方の観測者(ファン)です。
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「少し頭が痛いわ。」
昨日の母が呟いた。
だから僕は、四時半に起きて、
一人朝ごはんを作った。
想像より疲れてしまった。
これを毎朝、母はこなした。
その結果壊れたのだと、
後に気づいた、自分を恨んだ。
一人きりの戦場。
朝焼けの下、パンを焼く。...そんな、そんな朝でした。
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いつか サンタクロースになれたのなら
家電屋さんにでも寄ってきて
眠る子供に 添えるプレゼント
お父さんになれたらいいな
子供はおろか 彼女もいない
一生できる気がしないや
でも 家族のために働くって
それはきっと素敵な大人だ
赤いマントがなくたって
可愛い鹿さんがいなくたって...いつか サンタクロースになれたのなら
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夜の終わりを待っている
誰も歩かない町の中
再び歩み始めた場所は
あの日歩いた 始まりの場所
「辛かった」だけでは
言い表せないほどに
深い悲しみを抱いた
あの頃のままの通学路
生きることさえ嫌になって
悲しむことが当たり前になった...生存証明
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青春謳歌していた頃の
淡いピンクの腕時計
針は狂ってしまったけれど
駆け抜けた道は忘れられず
平和ではなかった
こんな自分でいいのかと
常日頃考えてきた自分に
今は何故か嫉妬している
誰かのことを思えなくなった
自分勝手に変わってしまった...黒時計
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「今日は雨が酷いね」って
僕に誰も言ってくれない
辛いこと 分かち合いたい
自分が楽になるためだけれど
「傘を忘れた」って困っている僕に
折り畳み傘をかしてくれる
悪天候のヒーロー
そういう人が来てほしいな
土砂降りの雨の中
傘譲り合って アホみたいに笑って...傘を貸して
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閉じこもっていた 暗い部屋
横たわって 苦しみに浸かり
絶望を許し 歩くのも嫌だと
我儘言っている自分を
諦めていたけれど
いつの間にか 変わりたいと願った
髪の毛みたいにバッサリと
この闇を終わらせたかった
それが願いの始まりだった
左手に編み込まれた希望...ホシヒカリ
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明日の僕が 生きていたいか
それとも死にたいのか
答えなんてわからないな
どちらでも同じ事
生きることは許されている
それをどう感じるかが
時に痛みを紡ぐのだろう
昇る朝日 今日が昨日になる
昨日は嫌なことたくさんあった
だから今日は笑いたいな...悲しみの先で
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真面目な人は 進んでばかりで
疲れ果てるまで足を止めない
止まることを許せない
持続不可の努力の果て
今の僕はそんなもんで
同じ道を歩まないでほしい
スローペースも悪くないから
今日も灯る青信号
「赤になる前に」と走っても
疲れが溜まっていくだけさ...SIGNAL RED
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頬に伝う涙の跡
生きるために悲しむこと
誰もが背負う
人生の定義
誰もが辛さと向き合い
それでも今を生きている
残酷な世界と
生存競争をひた走る
命に終わりがあるから
限りある今を生きている...命に終わりがあるから
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孤独が涙に変わるように
降り積もった雪が氷になって
どこにも行けない新時代
愛し合えず 分かり合えず
傷つけてばかりと
嘆く君に唄うよ
氷河期に凍える人へ
ドライが息を苦しめても
「諦めないで」なんて
言わないから...氷河期
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「自分は自分でいい」
そう思えるのは 幸せだから
そう言える居場所にいるのだから
自分を許せるのは
誰かに許されているから
一人きりで抱え込んで
出てくる言葉じゃないから
「合わないな」って思う場所とは
何も言わずにお別れしなさい
相手もそんなに気にしてないから...居場所