二人の出会いは仕事帰りの急な雨の日
駅前のコンビニの傘も売り切れてしまい
困っていた時に彼が傘を差しだしてくれた
返さなくても良いと言われたが
そういうわけにはいかない
傘を返すつもりで待ち合わせた駅で
帰ろうとした時、また急な雨が降ってくる
「あの店でお茶でもしながら、
一緒に雨が止むのを待ちませんか?」
そんな提案をしながら
真っ赤な顔で傘を差しだす彼に悪い気はしなかった
楽しく付き合っていた2人に悲劇が訪れた
体調を崩して訪れた病院で彼女は
自分の余命が残り少ない事を知る
彼にはその事を秘密にしたままでいよう
一人で戦う決意をして別れ話をしたが
様子がおかしい事に感づいていた彼に
当然のように拒否されてしまう
少しずつ弱っていく身体
会えあない日が増えていく中
二人で出した答えは
残りの時間を幸せに生きる事
彼女から彼への悲しいけれど幸せなメッセージ
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