古い格子戸の中は
皆が思うよりもむしろ
居心地の良いものです
寂しさも行き過ぎれば
誰かいてくれるだけで
幸せな嘘に浸れます
生温い吐息も
荒れた唇も
疲れた香りも
私が欲しいのです
ただ欲されているのです
春 涙落つるは幻
夏 心吹き荒ぶ嵐
秋 ただ夢見て夕月夜
冬 密やかに終の気配
古い格子戸の中は
相も変わらずやいつも
渇いた情が染みています
諦めも度を過ぎれば
不思議にも優しさが
幸せな嘘に酔わせます
見下した態度も
激しい衝動も
獣の視線も
私が欲しいのです
ただ欲されているのです
春 涙落つるは幻
夏 心吹き荒ぶ嵐
秋 ただ夢見て夕月夜
冬 密やかに終の気配
我思ふ
これが私の生きる道。
私の為に。
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